風変わりなお地蔵さん
山梨県南巨摩郡身延町、国道52号から富士川橋を渡った先にある下田原(しもたんばら)地区は、緑深い山々と富士川の清らかな流れに挟まれた、心安らぐのどかな場所です。この静かな地域に、古くから地域の人々の心の拠り所となっている不思議な石像がありま…
「酒粕地蔵」という珍しい名前を持つお地蔵さんを知っていますか?このユニークな名称の背後には、人々の信仰心と、歴史的発見が息づいています。日本には「三明寺」という寺院が複数存在します。この記事では異なる地域にある三明寺に伝わる「酒粕地蔵」の…
茨城県那珂市の瓜連にひっそりと佇む弘願寺には、くすぐり地蔵という実にユニークな名前のお地蔵さんが安置されていますなぜこのような名前が付けられたのでしょうか?調べていくと単なるお地蔵様ではなく、参拝者一人ひとりの願いを受け止め、共に歩むかの…
愛知県春日井市に、そのユニークな名前で知られる「尻冷し地蔵」があります。春日井市指定有形民俗文化財にも指定されており、その歴史は江戸時代初期の正保4年(1648年)にまで遡るとされる、市内最古級の地蔵尊です。 なぜ「尻冷し」という、少し変わった…
旧四号国道(県道足立・越谷線)沿いの瀬崎町と吉町との境ある「火あぶり橋」の近くに地蔵堂があり、中に火あぶり地蔵という名前のお地蔵さんが安置されています そのネーミングから炎に包まれた矢田地蔵尊やお地蔵さんを燃やす奇祭(高野ろうそく地蔵尊祭)…
©やなせたかし 高知県南国市の後免町駅前に、とてもユニークな名前のお地蔵様が立っています。その名も「ごめん生姜地蔵」。どうしてこのような名前が付けられたのでしょうか?このお地蔵さんの誕生には、何と!現在NHKの朝ドラで注目を集めているあの人が関…
群馬県の中央に位置する渋川市は、そのユニークな自称「日本のまんなかしぶかわ市」で知られています。この「へそ」という言葉は、単なる地理的な位置を示すだけでなく、この地の文化や歴史、そして人々の願いが込められた特別な意味を持っています。今回は…
宝塚市には、市外にもその名が知られるユニークな歴史スポットがいくつかあります。その中でも一際「珍スポット」として話題になったこともあるのが、小浜地区にひっそりと佇む「首地蔵」です。 ちなみに管理人は同じ兵庫県(神戸市)で同名のお地蔵さん(く…
広島県三原市の佐木島に、潮の満ち引きによってその姿を変える珍しいお地蔵様が鎮座しています。広島県指定重要文化財である「磨崖和霊石地蔵(まがいわれいしじぞう)」です。今回は、この歴史ある磨崖仏について、近年行われた科学的な劣化評価研究の知見…
兵庫県丹波篠山市川原地区。緑豊かな自然に囲まれたこの静かな場所に、地元の人々に大切にされてきた、ちょっと変わったお地蔵様がいらっしゃいます。 その名も「子授け地蔵」。子宝に恵まれたいと願う人々の間で、古くから特別な信仰を集めてきたお地蔵様で…
道を歩いていると、ふと目に留まるお地蔵様。 人々の生活に寄り添い、様々な役割を担ってきたお地蔵様ですが、埼玉県越谷市には、その名も珍しい「スマッカラ地蔵」というお地蔵様がいらっしゃいます。 「スマッカラ」とは一体何を意味するのでしょうか?そ…
古都奈良にひっそりと佇む帯解寺 日本最古の安産・求子(子授け)の祈願所として、千年以上もの間、人々の切なる願いを受け止めてきました。皇室からの篤い信仰を受け、現代に至るまでその御利益は脈々と語り継がれています。 歴史を彩る 深い繋がり - 天皇…
横浜市神奈川区は浦島太郎伝説が伝わる地として、浦島地蔵をはじめ関連するお寺などを見ることができます。過去に公開していた記事ですが、今回実際にお寺を訪問し画像を追加し、記事もリニューアルしました 【目次】 浦島太郎ゆかりのお寺 蓮法寺 蓮法寺へ…
京都の嵐山に近い場所にひっそりと佇む鈴虫寺その名の通り、一年を通して鈴虫の美しい音色が響くことで知られています。しかし、このお寺の魅力は鈴虫の音色だけではありません。訪れる多くの人が心惹かれるのは、山門脇に立つ、わらじを履いた珍しいお地蔵…
宮澤芳重と芳重地蔵 宮澤芳重(1898年~1970年)は、長野県下伊那郡生田村(現在の松川町生田)出身で、向学心に燃えながらも家庭の事情で進学を断念した人物です。20歳で上京し、時事新報社に勤務しながら正則英語学校の夜間部に通い、その後も職を転々とし…
日々進化しているChatGPTに代表される生成AI以前質問した時の回答は微妙なものでした jizo-bosatsu.hatenablog.com あれから2年 今回はまともな回答を返してくれるのでしょうか?比較的精度が高いとされている「Gemini」「ChatGPT」「Claude」に同じ質問(都…
豊明市には、「お化け地蔵」という少し怖い名前を持つ地蔵尊があります。このお地蔵様は、ただの古いお地蔵様ではなく、今川義元の亡霊が出没したという伝説と深く結びついている、興味深い史跡です。 お化け地蔵の由来 お化け地蔵は、嘉永6年(1853年)に尾…
日本には、古くから様々な神様仏様が信仰されていますが、その中でも少し変わった存在として知られるのが「雨乞い地蔵」です。 雨乞い地蔵とは? 雨乞い地蔵は、文字通り雨乞いの際に祈願されるお地蔵様のこと。一般的には、日照りが続く際に、地蔵尊にお水…
栃木県真岡市を車で走っていると、住宅や田畑が点在する地域で、何と!道路の真ん中に立っているお地蔵様が! 知らない人はよそ見をしていたら、車で衝突してしまいそうです。一体なぜ、こんな場所に?と不思議に思う方もいるかもしれません。 かつての寺院…
玉造温泉の美肌伝説!おしろい地蔵とは? 玉造温泉は美肌の湯として有名ですが、その温泉街の最端にある清巌寺には、さらに美肌になれると評判の「おしろい地蔵さま」がいらっしゃいます。 今回は、このおしろい地蔵さまについて、その由来やご利益、そして…
川越市の蓮光寺で十二支地蔵と呼ばれる12体並んだお地蔵さんと出会うことができました。お寺の基本情報と共に紹介していきましょう。 蓮光寺の基本情報 蓮光寺は曹洞宗のお寺で、山号は鷲嶽山。下野国足利郡山川村の長林寺の末寺。正確な創建の年代は不詳な…
豊島区駒込の「染井墓地」入口手前に舟型光背型の一石一二地蔵尊を見つけました。1.7メートルほどの大きな石碑に六地蔵尊が縦に2対彫られているのは大変珍しく、管理人も初めて目にしました。 一石一二地蔵尊とは 享保15(1730)年の大火の犠牲者を供養する…
福島県新地町には、あんこ地蔵という珍しい名前のお地蔵さんがいらっしゃいます。 毎年8月のお盆の後の日曜日に「あんこ地蔵供養祭」が行われる、珍しい風習があります。このお祭りでは、地元の人々に親しまれている「あんこ地蔵」の口元に、あんこを塗って…
画像引用:写真AC 奈良公園の猿沢池からならまち方面へ続く小さな川、率川。その橋の上から川を覗くと、珍しい光景を目にします。 コンクリートの舟に乗った、40体ほどの石仏群「率川地蔵尊」です。 江戸時代に河川工事の際に出土した石仏を集めたものとされ…
画像引用:横手市役所「施設案内 ケダニ地蔵(大雄)」 秋田県横手市には「ケダニ地蔵」という珍しい名前のお地蔵さんがいらっしゃいます。その名前の由来は、何なのでしょうか?横手市役所のウェブサイトにその解説が記されていました。 ケダニ地蔵とは 雄…
福岡県北九州市にある標高124mの高塔山。その山頂には夜景を楽しめる展望台があります。そして脇には河童封じ地蔵尊が安置されている地蔵堂が 一体どうしてこのような名前が付けられているのでしょうか?管理人未訪の場所になりますが、解説していこうと思…
子宝・安産で有名な静岡県菊川市にある西福寺には、子授麻羅地蔵と呼ばれるお地蔵さんがいらっしゃいます。 いかにもw子授にご利益がありそうな見た目をしていますが、良縁や夫婦円満にもご利益があるとのこと。お寺の基本情報とともに紹介していきましょう…
鎌倉二十四地蔵霊場 第十六番、第十七番のお地蔵さんが安置されている浄光明寺に足を運びました。お寺の基本情報とともに紹介していきたいと思います。 【目次】 浄光明寺の基本情報 寺号標 山門 客殿 不動堂 鐘楼 楊貴妃観音 浄光明寺のお地蔵さん 網引地蔵…
赤地蔵と冠するお地蔵さんには、これまで二度目にしたことがあります。一度目はアジサイの名所として著名な鎌倉の明月院(本堂裏庭園)二度目は長野市の善光寺の近くにある裁松院。 前者(明月院)が身に纏っている帽子や涎掛けが赤色であることと対照的に後…
引き続き鎌倉二十四地蔵巡りの続きです。今回はどこも苦地蔵尊というお地蔵さんが安置されている瑞泉寺を紹介しましょう。 瑞泉寺の基本情報 瑞泉寺は臨済宗円覚寺派のお寺で、山号は錦屏山(きんぺいざん)嘉暦2年(1327年)に夢窓国師(夢窓疎石)によって…