奈良県奈良市にある福智院の本尊、地蔵菩薩坐像は光背の小さな化仏がある大変珍しいお地蔵さんです。
管理人未訪のお寺ですが、紹介していきたいと思います。
【目次】
福智院の基本情報
福智院は真言律宗のお寺で、山号は清冷山。
天平8年(736年)に玄昉によって創建。
建長6年(1254年)に興福寺大乗院の実信により再興。
本尊は地蔵菩薩。
大和北部八十八ヶ所霊場第7番、大和地蔵十福霊場第4番でもあります。
福智院のお地蔵さん
本尊の地蔵菩薩坐像
管理人未訪のお寺なので、画像を掲載することができないのですが(ググると色々出てきます)光背や台座を含めると6.6mもある大きなお地蔵さんで地蔵大仏と呼ばれることもあるそうです。
当ブログの記事「日本一のお地蔵さん」に加えても良い大きさですね。
建仁3年(1203年)に発願され、建長6年(1254年)に開眼供養が行われたとのこと。
また坐像ながら右足を少し前に出しており、人々をすぐ救済できるように立ち上がる準備をしておられます。
光背には、化仏を含む実の多くの仏様をまとっておられます。
左右に3体ずつの六地蔵。
焔魔(えんま)王と太山(たいざん)王の姿も確認できます。
化仏の数は実に560体!
この560という数には意味があって、560に六地蔵と自身を足すと567。
そう「釈迦如来」が入滅(仏教で死を意味する)した後、未来仏である「弥勒菩薩」が現れるまでの56憶7千万年。
その数なのです。
光背は二重円の透かし彫りとなっており、光が当たることによって回折が起こり、背後の壁に虹が映ることもあるそうです。
大変見どころがあり、ぜひ実物を見ておきたいお地蔵さんのうちのひとつです。
なおこの木造地蔵菩薩坐像は、本堂と共に重要文化財に指定されています。
勝軍地蔵尊
福智院には勝軍地蔵尊も安置されています。
勝軍地蔵尊とは、馬に跨り甲冑を身に着けた一般的なお地蔵さんのイメージとはかけ離れた力強い姿をしています。
筆者も最初にその姿を見たときには衝撃が走りました。
こちらも画像を掲載できないので、画像検索してその姿を確認してみてください。
その他にも手水舎の近くなど境内の様々なところにお地蔵さんの姿を見ることができるみたいです。
福智院へのアクセス
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