路傍のお地蔵さん
熊野古道の中辺路ルートを歩いていると、水呑王子と伏拝王子の間にひっそりと佇む道休禅門地蔵に出会います。赤い前掛けをかけられ、冬には地元の人々が手作りの藁帽子をかぶせている姿は、写真愛好家にとっても人気の被写体です。 道休禅門地蔵の由来 「道…
北浦和から与野方面に線路沿いを歩いていたら、お地蔵さんを見つけました。近くの京浜東北線の事故で亡くなった方を供養する為に建てられたとのこと。 花が供えられ、傘で雨宿りしていました。近隣住民に愛されているお地蔵さんだと感じました。 お地蔵さん…
散歩の途中で出会ったお地蔵さんです。住宅地の中で住民を見守るように立っておられました。台座には「大龍院 薬王寺」と彫られており、元々は薬王寺のお地蔵さんだった可能性がありそうです。 地蔵尊へのアクセス 安楽寺 安楽寺の基本情報 安楽寺は天台宗の…
原爆投下の悲惨さを後世に語り継ぎ、被害者を供養する目的で建立されたお地蔵さんを、これまで何体か紹介してきました。 jizo-bosatsu.hatenablog.com jizo-bosatsu.hatenablog.com 広島の名所「お好み村」の1階広場にたたずむ「新天地地蔵尊」もまた原爆の…
埼玉県ふじみ野市と川越市の市境に流れる新河岸川近くで見つけたお地蔵さんです。 造立された年代、理由などは不明。川の近くにあることから、もしかしたら水難の被害にあった方を供養するためかもしれません。そっと手を合わせその場を去りました。 新河岸…
豊島区駒込の「染井墓地」入口手前に舟型光背型の一石一二地蔵尊を見つけました。1.7メートルほどの大きな石碑に六地蔵尊が縦に2対彫られているのは大変珍しく、管理人も初めて目にしました。 一石一二地蔵尊とは 享保15(1730)年の大火の犠牲者を供養する…
画像引用:写真AC 奈良公園の猿沢池からならまち方面へ続く小さな川、率川。その橋の上から川を覗くと、珍しい光景を目にします。 コンクリートの舟に乗った、40体ほどの石仏群「率川地蔵尊」です。 江戸時代に河川工事の際に出土した石仏を集めたものとされ…
画像引用:横手市役所「施設案内 ケダニ地蔵(大雄)」 秋田県横手市には「ケダニ地蔵」という珍しい名前のお地蔵さんがいらっしゃいます。その名前の由来は、何なのでしょうか?横手市役所のウェブサイトにその解説が記されていました。 ケダニ地蔵とは 雄…
六道の辻の地蔵尊 上福岡駅西口を歩いていると「六道の辻の地蔵尊」という道標があり、示す方向に歩いていくと、地蔵祠に安置されている4体のお地蔵さんを見つけることができました。向かって右から厄除け地蔵、招福地蔵、願い地蔵、水子地蔵(水子地蔵だけ…
慶珍地蔵尊 埼玉県ふじみ野市富士見台に、周囲を交差点で囲まれた富士見台第一公園があります。ほぼ正三角形のその公園の一角に慶珍地蔵尊と呼ばれるお地蔵さんが立っていました。 慶珍地蔵尊とは 慶珍地蔵尊は、いったいどのような由来で建てられたお地蔵さ…
今回は短めの記事です。 かつて鎌倉七口の一つ亀ヶ谷坂には、建長寺の僧の保養所(延寿堂)がありました。現在は墓地となっているその場所には、延寿堂地蔵尊が安置されています。 残念ながら通常立ち入りは禁止されていますが、その手前の入り口付近にお地…
岩船地蔵堂とは 岩船地蔵堂の解説を掲示板から引用して紹介しましょう。 亀ケ谷に建つこの堂は、古くから頼朝の娘大姫を 供養する地蔵堂と言い伝えられてきました。木造地蔵尊の胎内の銘札にも「大日本国相陽鎌倉扇谷村岩船之地蔵菩薩者當時大将軍右大臣頼朝…
赤地蔵と冠するお地蔵さんには、これまで二度目にしたことがあります。一度目はアジサイの名所として著名な鎌倉の明月院(本堂裏庭園)二度目は長野市の善光寺の近くにある裁松院。 前者(明月院)が身に纏っている帽子や涎掛けが赤色であることと対照的に後…
下北沢から東北沢に向かって茶沢通りを歩いているときに見つけたお地蔵さんです。地蔵祠に大中小様々な大きさのお地蔵さんが安置されていました。 長命地蔵尊と名付けられているようですが、その名前の由来など詳しいことは調べても分かりませんでした。 名…
広島県尾道市因島の南部にある小さな岬に通称「鼻の地蔵さん」と呼ばれるお地蔵さんがいらっしゃいます。潮が引くときに現れ、子授け・安産・恋愛成就など女性の願いにご利益のあるお地蔵さんです。管理人未訪ではありますが、紹介していきたいと思います。 …
とげぬき地蔵尊で著名な「巣鴨地蔵通り商店街」から種子地蔵のある「大正大学」に向かう途中に偶然見つけた延命地蔵塔です。 【目次】 延命地蔵堂の石仏群 延命地蔵塔 地蔵像庚申塔と馬頭観音塔 延命地蔵堂の石仏群へのアクセス 旧中山道にある「延命地蔵尊…
今回は短い記事になります。板橋区小豆沢の「志村三丁目交差点」付近で出会ったお地蔵さんです。 調べてみましたが、どのような経緯で安置されるに至ったかなど、詳細は不明でした。 板橋区小豆沢のお地蔵さんへのアクセス この記事が面白いと思ったらクリッ…
長崎県壱岐市には、はらほげ地蔵と呼ばれる満潮時には胸まで浸かってしまう六地蔵尊があります。管理人未訪の地にはなりますが、いつかはお目にかかりたいお地蔵さんの一つであります。 【目次】 はらほげ地蔵とは はらほげ地蔵にまつわる民話 はらほげ地蔵…
坂戸市では一本松地蔵尊のほかにも何体かお地蔵さんと出会うことができました。短めの記事ですが、紹介していきたいと思います。 【目次】 延命地蔵尊 延命地蔵尊へのアクセス 鍛冶屋地蔵尊 鍛冶屋地蔵尊へのアクセス 延命地蔵尊 延命地蔵尊へのアクセス 鍛…
今回は短い記事です。 埼玉県坂戸市で見つけたお地蔵さんです。最寄り駅は「一本松」名前の由来もそこから来ているのだと思います。その他詳細は不明でした。 ここまではっきりとしたアルカイックスマイルのお地蔵さんも珍しいかも。 一本松地蔵尊へのアクセ…
【目次】 小万地蔵尊 小万地蔵尊とは 小万地蔵尊改築の碑 小万地蔵尊へのアクセス 群馬県高崎市の街歩きをしていて出会ったお地蔵さんです。 小万地蔵尊 小万地蔵尊とは この地蔵尊の造立年などは不詳ながら、次のような謂れが伝わっています。 一説には、鎌…
【目次】 宝永四年六地蔵とは 黄金の水とは 宝永四年六地蔵(黄金の水)へのアクセス 宝永四年六地蔵とは 高さ117センチ宝永四年(1707)造立の六地蔵は、笠付きの六角柱の各面に一体ずつ半肉彫りにされており、それぞれ印相や持ち物に違いがあります。 どの…
武蔵小金井駅南口近くに「しあわせ地蔵」というリュックサックを背負ったユニークなお地蔵さんを見つけました。いったいどのような目的で建てられたのでしょうか? 【目次】 しあわせ地蔵とは しあわせ地蔵、実は六地蔵の一体 しあわせ地蔵へのアクセス しあ…
後日記事にしますが、広島県にある三瀧寺を訪問した際に道すがら見つけたお地蔵さんです。 歯痛地蔵 明治8(1875)年4月に建立。 かつては現在地の北東約400メートルの道端にありましたが、昭和 30(1955)年頃、太田川放水路掘削工事に伴いここに遷座。地元…
広島市のJR横川駅の近くでお地蔵さんを見つけました。どうやら地中から掘り起こされたお地蔵さんみたいです。 石佛地蔵菩薩さまの由来 石佛地蔵菩薩には、このような由来があります。 これ清兵衛や、我こそは汝持ちの田の下に永く埋もれている地蔵菩薩なるぞ…
乳出地蔵尊 川崎市川崎区殿町の大師橋のたもと付近で、乳出地蔵尊と六地蔵尊という名前のお地蔵さんを見つけました。どちらも地蔵堂の中で大切に安置されています。 【目次】 乳出地蔵尊 乳出地蔵尊へのアクセス 六地蔵尊 六地蔵尊へのアクセス 乳出地蔵尊 …
川崎市川崎区東門前で子育て地蔵尊が安置されている一軒家(地蔵堂)を発見しました。一般的には地蔵祠に納められているのが一般的だと思っていたので、思わず足を止めて見入ってしまいました。 尚この地蔵堂にかけられている看板には「東門前1、2、3丁目連…
練馬区関町の青梅街道沿いには「関のかんかん地蔵」と呼ばれるお地蔵さんが立っています。かんかん地蔵というと、浅草寺や北千住の安養院にも同名のお地蔵さんがいました。関のかんかん地蔵はどのような由来があるのでしょうか? 【目次】 関のかんかん地蔵…
南光院地蔵とは 南光院というお寺は現存しません。長命寺末寺としてかつてはこの地にあったということ。 地蔵堂の中にお地蔵さんが2体。そして近くの幼稚園の子供たちが作ったのでしょうか?かわいいお地蔵さん2体が囲んでいます。 右の舟型地蔵尊は貞享5年…
路傍のお地蔵さんが多い江東区南砂エリアで、子育て地蔵尊に出会いました。 延命子育て地蔵尊 この地蔵尊は江戸時代(約200年前)に建立され当時の砂村は農村地帯で医療施設もなく、病気の時は神仏にすがるより方法がありませんでした。特に幼児の流行病(は…