京都にある誓願寺では、少し変わった姿のお地蔵さんを見ることができます。
管理人未訪のお寺になってしまいますが、お寺の基本情報と共に紹介していきたいと思います。
誓願寺の基本情報
誓願寺は浄土宗西山深草派の総本山で、山号は深草山。
浄土宗西山深草派とは、あまり耳なじみありませんが、法然上人の高弟・西山善恵房證空上人の流れをくむ浄土宗の宗派とのこと。
天智天皇6年(667)に奈良で創建。
天正19年(1591)現在の地に移転。
本尊は阿弥陀如来座像。
平安時代に清少納言と和泉式部という歴史上有名な二人の女性作家がこのお寺で極楽往生されました。
また落語の祖と呼ばれる「策伝上人」や謡曲「誓願寺(世阿弥作)」に謡われるなど、落語発祥の寺としても知られています。
誓願寺のお地蔵さん
六地蔵石幢(せきどう)
永享11年(1439)の造立。
幢身六面体で高さ136センチ、その上部各面に舟形光背を彫り込み、蓮華座に立つ像高36センチの地蔵を浮き彫りに彫刻され、幢身部上部に納経のための穴が開いて笠石を載せたと考えられています。
一般的な六体並んだ六地蔵と異なり、六面体の各面にそれぞれ地蔵尊が彫られています。
未訪のお寺故画像を掲載することはできませんが、公式サイトで画像を見ることができるので、気になる人はチェックしてみてください。
北向地蔵尊
境内の祠に安置されている北向地蔵尊。
通常は扉が閉ざされているみたいですが、格子扉のあいだからその姿を確認することはできるみたいです。
北向きにすると下座になるという理由から、南を向いていることが多いお地蔵さん。
北を向いているお地蔵さんは珍しく、北向地蔵尊と称されることもあるみたいです。
有名なところでは、阪急梅田の駅ビル内の北向地蔵尊があります。
地蔵菩薩群像
六地蔵石幢や北向地蔵尊はこれまで見たことがあったのですが、誓願寺の地蔵菩薩群像はかつて見たことのないものでした。
画像を見てもらえれば一番良いのですが、三体のお地蔵さんが背中合わせに立ち、その頭部の間にも二体のお地蔵さん。
計五体のお地蔵さんが群像として彫られた極めて珍しい地蔵菩薩立像でした。
誓願寺へのアクセス
京都府京都市中京区桜之町453 JR東西線「京都市役所前」駅より徒歩約5分
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