奈良市にある五劫院というお寺には、背後を振り返るような姿をしている珍しいお地蔵さんが安置されています。
なぜそのようなポーズを取っているのでしょうか?
管理人未訪のお寺ですが、基本情報と共に紹介していきたいと思います。
【目次】
五劫院の基本情報
寺号の五劫院の「劫」は時間の単位を表わしており、大きな石に天女が三年に一度舞い降りて、天衣で石をなでることを繰り返し、石が擦り切れて無くなるまでの時間が一劫。
本尊の五劫思推阿弥陀如来坐像は、五劫という長い時間思推されていたため、螺髪が長く伸びています。
通常秘仏となっていますが、毎年8月初めに御開帳されます。
見返り地蔵とは
永正13年(1516年)作、舟形光背に厚肉彫りされた地蔵菩薩立像で、総高約200cm、幅約90cm、像高約152cm、凝灰岩質安山岩製。
本堂横の祠に安置されています。
管理人未訪のお地蔵さんなので、画像を掲載することはできないのですが(ググるとたくさん出てきます)その名の通りお顔が左を向き、振り返るようなポーズを取っています。
このポーズをしている理由は、衆生を極楽に導く際に途中で遅れている者がいないか確認するため(漏らさず救うため)だと言われています。
なおこの見返り地蔵の右横には、同じくらいの大きさの地蔵尊が安置されています。
こちらの造立も同じくらいの年代だと推測されています。
また五劫院墓地には地蔵菩薩十王像も安置されており、左右両脇に十王像が5体ずつ配されているとのことです。
五劫院へのアクセス
奈良市北御門町24 JR・近鉄 奈良駅より奈良交通バス 青山住宅方面行き「今在家」下車
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