京都西陣にある智恵光院に安置されている六臂地蔵尊は何と!腕が6本あります。
大変珍しいお地蔵さんで、日本で唯一であるとも言われています。
実際に足を運んだお寺ではないのですが(いつかは行きたいと思っています)紹介してみようと思います。
【目次】
智恵光院の基本情報
智恵光院は浄土宗のお寺で、山号は称念山、寺号は平等寺。
永仁2年(1294)鷹司(たかつかさ)家の始祖関白鷹司兼平が、如空国師を開山に請じ創建したと言われています。
何度か大火により焼失し、現在の建物は天明8年以降に再建されたものです。
本尊は阿弥陀如来像。
六臂地蔵尊とは
六臂地蔵尊は誰がどのような理由でつくったのでしょうか?
調べてみると何と!かつてこのブログでも紹介した京六地蔵と大きな関連があったのです。
ゆえに六臂地蔵尊の解説を始める前に京六地蔵について触れておく必要があるでしょう。
京六地蔵とは
京六地蔵は小野篁(おののたかむら)によって作られた6体の地蔵像です。
篁は重い病によって息絶えて冥土に行きました。
冥土で地蔵尊に出会い、こう告げられたと言います。
「あなたを蘇らせてあげる代わりに地蔵信仰を広めてほしい」
こうして生き返った篁は、地蔵尊に言われた通り信仰を広めるべく、一本の大木から地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道の六道それぞれを救う六体の地蔵菩薩を刻み、大善寺に祀ったといわれています。
※当ブログの「六地蔵とは」でも簡単な解説をしています。
六体の地蔵菩薩を彫った篁は、ふとこんなことを思いました。
「六道全てを救う地蔵尊を彫れないだろうか?」
こうして六道すべてを救う力を込めて篁によって作り上げられたのが六臂地蔵尊なのです。
6本の腕は無論六道を表していることは、解説するまでもないでしょう。
※筆者は実際に六臂地蔵尊を見たことがないので、画像を所有していません。
その姿は、京都トリビア × Trivia in Kyoto「六臂地蔵像 ~六道を救う力が宿るお地蔵さま」などで見ることができます。
六臂地蔵尊のご利益
六臂地蔵尊像は御所の近くにある知恩寺に祀られ、病から身を守る厄除け地蔵として、信仰を集めました。
また現在では京六地蔵を巡礼するのと同じ功徳があると言われています。
六地蔵めぐりは家内安全・無病息災を祈るものですから、六臂地蔵尊にも同様のご利益があると思われます。
智恵光院へのアクセス
京都市上京区智恵光院通一条上る智恵光院前之町601
京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」より徒歩20分
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