お地蔵さんというと道端で人々をお守りしてくださる小さな石仏という印象を持つ人が多いと思います。
しかし世の中には巨大なお地蔵さんも数多く存在します。
管理人が最初に遭遇したのは「江戸六地蔵」
えっ?大仏じゃないの??と思ったこのお地蔵さんですら、2.7メートルです。
今回調べてみたら、それをも大幅に上回る実に巨大なお地蔵さんが存在することが分かったのです。
【目次】
石造地蔵菩薩坐像(泉橋寺)
京都府木津川市の泉橋寺の地蔵堂跡に露仏として鎮座する石造地蔵菩薩坐像は、鎌倉時代に造られたもので、高さ4.58メートル!
お釈迦様の身長、丈六(約4.8メートル)に迫る大きさです。
その大きさから山城大仏と呼ばれることもあるのだとか。
応仁の乱(1471)で、地蔵堂とともに焼かれて200年以上そのままになっていましたが、元禄年間(1688~1703)に復元されたとのことです。
地蔵盆になると、子どもたちが住職の念仏に合わせて地蔵のまわりを百万遍数珠ぐりをするとのことです。
管理人が実際に見た恐らく最大のお地蔵さんが、南千住にある延命寺の首切り地蔵尊で高さが4メートル近くでしたから、この石造地蔵菩薩坐像が日本一ということになるのでしょうか?
実際に木津川市のウェブサイトでは「日本一の石地蔵」との表記があります。
石造地蔵菩薩坐像へのアクセス
京都府木津川市山城町上狛西下55
JR奈良線上狛駅より徒歩約15分
八坂神社のお地蔵さん(鹿児島県出水市麓町)
出水市麓町にある八坂神社境内に、日本一のお地蔵さんが存在します。
神社の境内にあるということは神仏習合の名残でしょうか。
こちらは一刀彫りでは日本一の大きさということで、台座まで含めると高さ4.15mです。
大正14年、真言宗の僧侶斑目仏師によって建立された地蔵尊で、人道の済度に当たられる「放光王地蔵」とのこと。
交通安全、無病息災、子育てや延命などの御利益があるとされています。
以下
看板より引用します。
地蔵菩薩の由来
ここの地蔵尊は、人間界の済度に当たられる「放光王地蔵」さまである。
いわゆる、あらゆる機能をもつ延命地蔵、子育て地蔵や知恵地蔵、そして交通安全、病気や 災難守護地蔵、厄除け地蔵等々の全ての地蔵菩薩の元締めであり、霊験あるありがたいご本尊なのである。この巨岩から切り出されたお地蔵さまは一枚岩で大きさから いっても、まさに日本一のお地蔵さまである。
この地蔵尊の作者は、昔出水市太田に住んでいた斑目良夫氏の実兄で斑目日佛氏で他に五人計六名に よって一刻み三礼という厳しい密教の作法に従い建立 された。これより東南方約三十キロ鶴田町に「町石」がある。 千四百五十四年前、空覚聖人によって開山された、紫尾山には、日本広しといえども貴重なこの石塔がある。
一つは比叡山(天台宗)、もう一つは紀州和歌山(高野山)、そしてここ薩摩紫尾 (鶴田町)の三カ所で他に例 を聞かない。紫尾山は、上古は天台宗 (薩摩密教の霊場として数十代の歳月を経た後、真言宗の道場となり、西州の高野山と称せられ繁栄してきた。
斑目藤右衛門氏(日佛氏の父親)は先祖代々に西州(薩摩) 高野山の熱心な信徒で あつた。
童丸物語で有名な紫尾奥之院や神興寺の仏像や仏具等々は明治初年の廃仏棄釈によってその全て焼き捨てられてしまった。 一抹のわびしさを覚えるの は偶僧だけであろうか。一刻三礼という密教の厳しい作法の中で、この地蔵を 刻み続けながら日仏氏は水の流れのように止まることの ない変転する世のうつろいを感じ、万感を胸に御先祖さまと心を通じ合いながら諸神諸仏との感応の中で悟り、 入我我入の境地に身を置かれていたことであろう。
八坂神社へのアクセス
鹿児島県出水市麓町2-33
JR九州、肥薩おれんじ鉄道 出水駅より車で約5分
大子地蔵尊(茨城県久慈郡大子町)
昭和39年に町の名物をと、建立されたお地蔵様。
その大きさは9.6メートル。
おっとさらに大きなお地蔵さんが出てきました。
こちらも最寄りに「日本一大きな地蔵尊です。」との看板があります。
実際に訪問したことがないので、画像を掲載できないのが残念ですが実にシュールなお顔をしています(気になる人はググってください)
このお地蔵さんが日本一大きいのか?と思ったところに、大幅に大きいお地蔵さんがあることが発覚しました。
大子地蔵尊へのアクセス
幸福地蔵(新潟県佐渡市)
画像引用:PhotoAC
新潟県佐渡市の十神山麓には、幸福地蔵と言われるお地蔵さんがあります。
幸福地蔵と書いてしあわせじぞうと読むらしいです。
1982年に地蔵尊像建立の大願を起こし、翌年に完成。
高さはなんと!17.5m
大きさだけでいえば、幸福地蔵が日本一で決まりなのではないでしょうか?
(ほかに情報をお持ちの方がいらっしゃれば、コメントでお知らせください)
このお地蔵さんの裏側には、多くの地蔵が安置されている地蔵堂があります。
さらに驚くべきことに近くの海底には2mの地蔵が沈んでおり、ダイビングスポットになっているとのこと。
ぜひ一度その姿を拝んでみたいところです。
幸福地蔵へのアクセス
いずれも未訪問の地なので、画像を掲載できないのが無念です。
いつか訪問で来た際には、記事に追加していこうと思うので、それまでの間は気になる方はググって画像をチェックしてみてください。
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