お地蔵さんブログ

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広島気ばり地蔵尊(とうかさん)

広島気ばり地蔵尊

 

広島市中区とうかさんには、広島気ばり地蔵尊という名前のお地蔵さんがいらっしゃいます。
お寺の情報と共に紹介していきましょう。

 

【目次】

 

とうかさんの基本情報と歴史

広島 とうかさん 山門

 

とうかさんは、圓隆寺というお寺を指します。
山号は福昌山、院号は慈善院。
なぜとうかさんという通称で呼ばれているのかというと、圓隆寺の総鎮守である稲荷大明神の稲荷を「いなり」と唱えず、音読みで「とうか」と呼んだのが語源といわれています。

 

元和5年(1619年)広島藩初代藩主 浅野長晟公が、現在の地(当時、新開地竹屋村)に約1600坪の寺領を与え、東区二葉の里 本山國前寺第17世慈善院日音上人をお迎えし開山したのが始まりです。
創建当時は、法華経の道場としての役割や広島藩内の領地南側の防衛の一拠点としての側面もありました。

本堂

広島 とうかさん 本堂

 

とうかさん大祭とは

とうかさん大祭とは、圓隆寺の総鎮守である「稲荷大明神」のお祭りです。
圓隆寺が建立された翌年の1620年(元和6年)5月に始まり、約400年に渡り「稲荷大明神」は「とうかさん」として崇敬と親しみのうちに現在に至っています。


なお「稲荷大明神」の御神体は大祭の3日間のみ御開帳されます。
とうかさん大祭には毎年45万人もの人出で賑わい、境内に参詣する参拝者も8万人に上ります。
(令和2年のとうかさん大祭は、新型コロナウイルスの収束のめどが立たない為、残念ながら中止が決定しています)

稲荷大明神

とうかさん 稲荷大明神

境内のお堂の数は本堂以外に6つあったと伝えられていますが、数々の火災や戦火の影響を受け、現在は総鎮守である稲荷(とうか)大明神をお祀りする稲荷堂のみとなりました。

広島気ばり地蔵尊

広島気ばり地蔵尊

 

広島気ばり地蔵は、篤信者の女性がご自身の事業の成功に対し感謝の心を捧げる為、建立されたお地蔵様です。
このお地蔵さまは、参拝者の様々な気を高め、悩まれた時に正しい道にお導き下さります。

あらゆる気を高めたり、除いたりするご利益があります。
本気、やる気、勇気、元気、根気、負けん気、活気、短気、浮気、病気など
心を穏やかにして、気ばりさんに心を開きましょう。

 

境内の看板より引用しました。

 

www.toukasan.jp

 

とうかさんへのアクセス

広島県広島市中区三川町8-12

JR広島駅より市電にて約10分、八丁堀(はっちょうぼり)下車 南へ徒歩5分