以前、閻魔大王とお地蔵さんが同一視されているという記事を書きました
一見怖そうな顔をしている閻魔大王と柔和な表情のお地蔵さんが同一人物だとは、今もって考えても信じられません
江東区深川にある法乗院というお寺に閻魔大王の手に乗ったお地蔵さんがいると聞きました
これはいったいどういうことなのでしょう?さっそく行ってみました
【目次】
- 法乗院(深川えんま堂)の基本情報
- 法乗院(深川えんま堂)の歴史
- 日本最大の閻魔大王座像
- 法乗院(深川えんま堂)にある著名な建造物
- 法乗院(深川えんま堂)の行事・催し物
- 法乗院(深川えんま堂)へのアクセス
法乗院(深川えんま堂)の基本情報
法乗院は真言宗豊山派のお寺で、山号は賢台山、院号は法乗院、寺号は賢法寺。
本山は十一面観音で有名な大和長谷寺。本尊は大日如来。
御府内八十八ヶ所霊場74番札所ともなっています
江戸三大えんま「深川ゑんま堂」として知られています
法乗院(深川えんま堂)の歴史
法乗院は覚誉僧正によって寛永6年(1629)深川富吉町に創建されました
当地に移転されたのは、寛永18年のことになります
江戸時代では、当山正面に通じる道にゑんま堂橋(史跡)が架けられ、現在の清澄通りがなかった当時は、深川の中心道であったと伝えられています
本堂
日本最大の閻魔大王座像
法乗院の閻魔堂には日本最大の閻魔大王座像が安置されています
この閻魔大王座像は平成元年に建立され、高さ3.5m・幅4.5m・重量1.5tの寄木造
すごい迫力があります
この閻魔大王の前には19のさい銭投入口が設けられています
画像ではよく分からないかもしれませんが、それぞれのさい銭投入口には「交通安全」「合格祈願」「ぼけ封じ」などの祈願が書かれています
そしてそのさい銭投入口にお賽銭を入れると、堂内に照明が灯り、スポットライトが回るとともに、仏様の説法が音声で流れるといった何ともユニークなシステムとなっているのです
江戸三大えんまとして知られているとともに、ハイテク閻魔との別名があるというのも頷けます
よく見てみるとちゃんと手のひらにお地蔵さんが乗っていました
肝心のなぜ手の上にお地蔵さんが乗っているのか?という疑問
残念ながらそれは調べても分かりませんでした
ほかのお地蔵さんも何体か発見しました
法乗院(深川えんま堂)にある著名な建造物
地獄・極楽図
1784(天明4)年、江戸の絵師・宋庵が描いた地獄を絵解きした図
この絵では悪事を重ねることの恐ろしさ、善い行いを積むことの必要性、御仏の慈愛、命の尊さが説かれています
初代市川八百蔵墓・豊田古童墓(江東区登録文化財)
豊田鳳憬は、傑出した虚無僧の高徳と尺八の伝統技能を大成した中興の人
市川八百蔵は、松島吉三郎と名乗り大阪で子役として初舞台にたち、江戸に移り子役として中村座に共演し、「子役の名人」と賞された江戸中期の歌舞伎役者
法乗院(深川えんま堂)の行事・催し物
- おゑんま様の縁日(毎月1日・16日)
1月16日と、7月16日は閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)でゑんま天大護摩供が行われ、特に参拝客で賑わいます - 12月31日~1月16日 ゑんま天御開帳
- 1月1日(元旦) 新春大護摩供
- 春分の日 春彼岸法要
- 7月13日 お盆供養法要
- 秋分の日 秋彼岸法要
法乗院(深川えんま堂)へのアクセス
江東区深川2-16-3