お地蔵さんブログ

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とうがらし地蔵(正行寺)

とうがらし地蔵

 

文京区向丘の正行寺には、とうがらし地蔵というお地蔵さんがいます。

 

そういえば同じ文京区の福聚院にも同じ名前のお地蔵さんがいました。

 

jizo-bosatsu.hatenablog.com

 

正行寺のとうがらし地蔵には、どのような由来があるのでしょうか?
お寺の基本情報と共に紹介していきましょう。

 

【目次】

 

正行寺の基本情報

正行寺の看板

 

正行寺は浄土宗のお寺で、山号は親縁山、院号は龍池院。
1604年(慶長9年)、念誉達道によって湯島に開山。
現在の地に移転されたのは、元和3年(1617)となります。

 

山門

山門

 

本堂

本堂

 

とうがらし地蔵

とうがらし地蔵

 

この寺の境内にまつられている地蔵尊は「とうがらし地蔵」と呼ばれ、咳の病に霊験あらたかなことで知られています。
「江戸砂子」に「当寺境内に浅草寺久米平内のごとき石像あり。・・・仁王座禅の相をあらはすと云へり。」とある。
寺に伝わる元文三年(1738)の文書によれば、僧の「覚宝院」が、元禄十五年(1702)人々の諸願成就を願い、また咳の病を癒すため自ら座禅姿の石像を刻み、ここに安置したという。
以来人々は「覚宝院」がとうがらし酒を好んだことから、とうがらしを供え諸願成就を願ってきた。
尊像は、昭和二十年(1945)五月の空襲にあい、その後再建されたものである。
なお「とうがらし地蔵」とともに名の知れた「とうがらし閻魔」は消失したままとなっている。
江戸時代、「旧岩槻街道」道すじにあたるこの辺りは、植木屋が多かったところから「小苗木縄手(おなえぎなわて)」それがかわって「うなぎ縄手」と呼ばれていた。

引用: 東京都文京区教育委員会

 

何と!とうがらし地蔵だけでなく、かつてはとうがらし閻魔も現存していたのですね。
お地蔵さんと閻魔大王の所縁の深さを物語るような話ですね。

 

jizo-bosatsu.hatenablog.com

 

地蔵堂

お供え物

 

鷹の爪がお供えされていました。

 

正行寺へのアクセス

東京都文京区向丘1-13-6
東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩7分

 

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