おしろい地蔵で有名な玉鳳寺に再訪した際に魚藍寺というお寺を見つけました
魚藍寺では山門近くに六地蔵と境内の中に塩地蔵、水子地蔵を見つけることができました
お寺に面している魚藍坂の名前の由来でもあります
【目次】
魚藍寺の塩地蔵尊
塩地蔵と呼ばれるお地蔵さんは、都内各地に存在します
これまでも何体もの塩地蔵と対面してきました
魚藍寺の塩地蔵尊は高輪の海から出現したと言われており、塩をお供えしてお願いをすればご利益があるとされています
周りにはたくさんの塩がお供えしてありました
向かって右には水子地蔵もいました
魚藍寺の基本データ
魚藍寺は浄土宗のお寺で、山号は三田山、院号は水月院
本尊は魚藍観世音菩薩
江戸三十三観音霊場25番、東京三十三観音霊場4番にもなっています
魚藍観世音菩薩とは
魚藍観世音菩薩という名前は初めて聞きました
魚藍とは魚を入れる籠のことです
魚藍観世音菩薩とはその名の通り、右手に魚藍を持った観音様です
唐の時代の中国に仏教が伝わっていなかった土地に乙女の姿で現れ、魚藍を持って魚を売り歩きながら仏教を広めたという故事に基づいています。
このことから大漁祈願や海上安全にご利益があるとされていましたが、現在では商売繁盛や受験の合格祈願などにご利益があるとされています
魚藍寺の魚藍観世音菩薩は秘仏とされていて、通常は見ることができません
姿を見ることができるのは、5月の第二土曜日、大施餓鬼法要の時だけとなります
観音堂は普段は扉が閉じられています
魚藍寺の歴史
魚藍寺は法誉上人によって、大分県中津市の圓應寺の中に元和3年(1617)魚藍院という名前で創建されました
三田に移転されたのは寛永7年(1630)です
法誉上人の弟子称誉上人が承応元年(1652)観音堂を創建して本尊を移したことにより、魚藍寺となりました
魚藍寺にある著名な建造物など
亀岩(子授けにご利益があるとされています)
また境内の一角に「おさかなの家」と書かれた難病と闘う子供の為の一軒家があります
魚藍寺へのアクセス
東京都港区三田4-8-34