白金高輪駅近くの松秀寺に日限(ひぎり)地蔵尊というお地蔵さんがいると聞いて行ってみました
日限(ひぎり)地蔵尊とは一体どういったお地蔵さんなのでしょうか?
調べていくうちに色々と興味深い事実が分かってきました
また松秀寺には虫歯地蔵という珍しい名前のお地蔵さんがいたのも大きな収穫となりました
【目次】
日限(ひぎり)地蔵尊とは
日限(ひぎり)地蔵尊とは「日を限って祈願すると願いが叶えられる」といわれる地蔵菩薩のことです
安土桃山時代に会津藩第十二代藩主芦名盛氏がある日、夢の中で「泥深い葦の中に埋まっているお地蔵さんを出すべし」というお告げを受けました
さっそく家臣に鶴ヶ城城内の沼の中を探すように命じました
すると沼から三体のお地蔵さんが出現したので、それを時宗「西光寺」に地蔵堂を建てて安置しました
現在は日本全国にある日限(ひぎり)地蔵尊ですが、沼から出てきた三体のお地蔵さんは西光寺のほかは、この松秀寺と兵庫県明石市の法音寺に各1体ずつ祀られています
何と日限(ひぎり)地蔵尊の発祥となった三体のうちの一体がこの松秀寺にあるのです
しかしその日限(ひぎり)地蔵尊は秘仏となっているらしく、その姿を見ることはできませんでした
また埼玉県川越市にある西雲寺というお寺にも日限(ひぎり)三体地蔵尊というお地蔵さんがいらっしゃいます
虫歯地蔵について
かつては虫歯に悩むものがお祈りをして、ご利益があって虫歯が治癒した場合にお礼に楊枝をお供えしたとされています
現在では多数の石仏に紛れていてどれが虫歯地蔵か分からない状態となっています
松秀寺の基本データと略歴
松秀寺は時宗寺院で山号は冬嶺山、院号は本寿院
本尊は阿弥陀如来
遊行第二世他阿真教上人が下高井戸に創建した当初は佛頂山常光寺と称していました
宝暦2年(1752)当地へ移転、現在の名称になったのは、明和年中(1764-1771)です
お地蔵さんをはじめとして色んな石仏を見つけることができました
周りをお地蔵さんらしき石仏が囲んでいました
今回は日限(ひぎり)地蔵尊を見ることができず、虫歯地蔵も特定することができないといった不完全燃焼が否めない結果となってしまいました・・
こんな日もあります(泣)