お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

2017-01-01から1年間の記事一覧

蕎麦喰地蔵尊(九品院)

九品院は慶長4年(1599)に本蓮社正誉秀覚和尚が、田島山誓願寺の塔頭として創建した浄土宗のお寺です 浄土宗十一ケ寺と呼ばれる11つの寺院が阿弥陀如来像へと続く参道の脇に軒を連ねる寺院群でその一番奥に九品院がありました蕎麦喰地蔵は元々九品院に合併…

血の道地蔵(いぼとり地蔵)、合掌地蔵(なで地蔵)、六地蔵など(円明院)

円明院は1500年前後に創建された真言宗豊山派の寺院です 入り口の前には何体ものお地蔵さんが並んでおり、その中で一番小さいのが明治25年につくられた血の道地蔵といわれているお地蔵さんでした血の道地蔵は生理不順など生理の関する病に効果があるとされ、…

江戸六地蔵【東都歳時記】六地蔵(浄光寺)

江戸六地蔵には以前紹介した地蔵坊正元発願のものの他に空無上人の勧化により開眼された東都歳時記によるものがあります jizo-bosatsu.hatenablog.com しかし後者は現存する江戸六地蔵は、わずかに浄光寺と千駄木専念寺を残すのみ今回は浄光寺の江戸六地蔵を…

しばられ地蔵(南蔵院)

葛飾区の南蔵院というお寺にしばられ地蔵という珍しいお地蔵さんがいるということを聞いたので、さっそく行ってきました。 南蔵院の基本情報 南蔵院は天台宗のお寺で、本山は比叡山延暦寺。山号は業平山、寺号は東泉寺。貞和四年(1348年)林能法師によって…

目疾(めやみ)地蔵、子育て地蔵尊、六地蔵(三学院)

埼玉県には蕨市という全国で一番小さな市があります用事がなければ特に降りることのない駅ですが、目疾地蔵という目の病気にご利益のある珍しいお地蔵さんがいるということで初めて蕨の地に降り立ちました お地蔵さんがあるのは三学院という真言宗智山派総本…

田植地蔵尊(玄国寺)

東京地蔵マップを見ていたら西早稲田にある「田植地蔵」という名前に惹かれました田植えの時期になると旅僧の姿となって田植えを手伝ったことからそう呼ばれるようになったのだとかお地蔵さんのある玄国寺は慶長6年(1601)創建というのですからかなり歴史のあ…

お茶あがれ地蔵尊、子育て地蔵尊(池袋)

お地蔵さんのある場所は、ミステリースポットとなっている場合がありますこれはお地蔵さんが交通事故や災害があった場所に供養のために祀られることがあるからでしょうまた地蔵菩薩本願経に説かれている二十八種利益の中には、神鬼助持(神霊が助けてくれる…

板橋区赤塚エリア地蔵巡り 2

松月院大堂というお寺を見つけました、大堂とは阿弥陀堂を指します 南北朝の建武・延元の頃(1334~40)は、七堂伽藍をそなえた大寺院であったので村人たちが大堂と呼んだことに由来しています永禄4年(1561)3月長尾景虎(上杉謙信)が上杉憲政を奉じて北条氏康を…

板橋区赤塚エリアお地蔵さん巡り 1

成田山不動大教会は、板橋区赤塚にある成田山新勝寺の布教所です真言宗智山派で、総本山は京都市の智積院 地蔵菩薩像を見つけることができました 【アクセス】板橋区赤塚1-9-11 ----------- 続いて見つけたのは「元塚地蔵尊」 かつては「地蔵塚」と呼ばれる…

六ツ又子育て地蔵尊(池袋)

帝京平成大学池袋キャンパスの前にあるお地蔵さん 巣鴨の真性寺にある六地蔵の分身といわれています jizo-bosatsu.hatenablog.com 高い位置に置かれているので、自然に見上げる形になってしまいます 名前の由来は旧鎌倉街道の道筋にあたる六ツ又交差点にあっ…

子育て地蔵尊(椎名町)

マンガ地蔵のある椎名町は以前の記事でも触れましたが、手塚治虫を始めとした数々の著名な漫画家を輩出したトキワ荘があった街ですトキワ荘ゆかりの地を巡るスタンプラリーが開催されており、僕も参加してきました 「まんが道」にも登場してきたラーメン屋「…

六地蔵(天龍寺)

新宿四丁目交差点近くの繁華街の中に天龍寺という曹洞宗のお寺を見つけました。 【目次】 天龍寺の基本情報 山門 本堂 時の鐘 観音様 天龍寺で出会ったお地蔵さん 六地蔵 天龍寺へのアクセス 天龍寺の基本情報 天龍寺は曹洞宗のお寺で、山号は護本山。小田原…

マンガ地蔵、道標地蔵尊(金剛院)

マンガ地蔵とは、数々の有名漫画家を輩出したトキワ荘のあった椎名町にマンガ・アート・文化・歴史・地域の活性化を進めるため、東京都豊島区にある金剛院という真言宗豊山派のお寺に建立されたお地蔵さんです。 ペン先の光背、衣はマンガのようにコマ割りさ…

地蔵王菩薩像(中華義荘)

以前記事でも紹介した地蔵王菩薩を見に横浜まで行ってきました地蔵王菩薩とはお地蔵さんの中国での呼び名であり、閻魔大王と同一視されていることから一風変わった姿のお地蔵さんが見れそうです jizo-bosatsu.hatenablog.com 元町中華街駅からアクセスしたの…

お地蔵さんの見分け方

この記事が記念すべき?50記事目となります 今回は久々にコラムを書いてみようかと思います お寺などにお地蔵さん探しに行くと「果たしてこの石仏はお地蔵さんなのか?」と悩むことがあります以前に地蔵と銘打たれていても、実は違っていたりすることがある…

六地蔵、地蔵菩薩像(西有禅寺)

こちらは地蔵王廟に向かう途中で見つけた曹洞宗のお寺です。 西有禅寺と書かれていますが、西有寺(さいゆうじ)と略して呼ばれることが多いみたいです。 西有寺の基本情報 西有寺は太田治兵衞が萬德寺を開山した勅特賜直心淨國禪師西有穆山禪師に当地を寄進…

あごなし地蔵尊、咳(しわぶき)地蔵尊(広済寺)

川越にはまだ風変わりなお地蔵さんがいます。以前の記事では川越さつまいも地蔵尊を紹介しましたが、広済寺という曹洞宗のお寺には虫歯や歯痛に霊験がある「あごなし地蔵尊」そして咳きや喘息に効果があるとされている「咳(しわぶき)地蔵尊」があります。 …

六地蔵(長喜院)

川越の蔵造りの街並みから脇道に入ったところにお寺を見つけました。 長喜院の基本情報 長喜院という曹洞宗のお寺で、鎌倉時代後期(天文19年/1550)に創建されました。境内には苦行釈迦像という断食でやせ細ったお釈迦様の像があって、なかなかインパクトが…

将監地蔵尊、水子地蔵尊(蓮馨寺(れんけいじ))

川越駅から観光名所「蔵造りの街並み」へと向かう定番の観光ルートの途中に蓮馨寺という浄土宗のお寺を見つけました。 今となってはお寺を見つけると条件反射的にお地蔵さんの姿を探しに中に入ってしまいます。 蓮馨寺(れんけいじ)の基本情報 蓮馨寺は、天…

川越さつまいも地蔵尊(妙善寺)

江戸六地蔵を巡り終え、ある種の達成感を感じていた日々もまた数日経つと「次はどこの地蔵を巡ろうか」という思いに駆られてしまいます。お地蔵さんは無数に存在し、どこから巡っていこうか思案した結果・・ 「一風変わったお地蔵さんから巡ってみようか」と…

延命地蔵尊(潮江院)

潮江院の基本情報 潮江院は浄土宗のお寺で山号は見松山。照誉光心が開山となり寛永6年(1629年)の創建されました。潮江・見松・清澄の三庵を明治12年(1879)合併して現在の姿となりました。 本堂の外観が非常に印象的と訪れた人は感想を持つらしいですが、…

銅造地蔵菩薩坐像(江戸六地蔵)霊厳寺(れいがんじ)

これで6体目、遂にコンプリート!江戸六地蔵の5番目(享保2年(1717年)4月に建立)清澄白河にある霊厳寺に行ってきました。 寺号標 山門 駅からもアクセスしやすく「清澄通り」から「深川江戸資料館」に向かう途中に江戸六地蔵にある霊厳寺はあります。とい…

地蔵菩薩像(正覚院)

正覚院の基本情報 こちらも清澄白河の霊厳寺の近くにあるお寺(正覚院)。それもそのはず霊厳寺を開山した霊厳上人によって創建された寺院とのことです。明暦の大火後、霊巌寺と共に現在の地へ移転されました。関東大震災後の区画整理で開善院、光明院を合併…

子育て地蔵尊(清澄白河)

清澄白河の霊厳寺に江戸六地蔵を見に行った時に発見した子育て地蔵尊です。こちらは白笹稲荷神社の隣で見つけたものです。 そもそも清澄白河周辺には寺院が多く、お寺がある度にお地蔵さんがいないかのぞいて回っていたのですが、まさか神社の隣にお地蔵さん…

路傍の名もなきお地蔵さん 1

こちらは道を歩いている時に偶然見つけたお地蔵さんたち。普段はお寺の中で見つけることが多いのですが、歩行中に偶然見つけることも稀にあります。それらのお地蔵さんたちは名前などが記してない場合が多く、ネットなどで調べても詳細が不明な場合が多いで…

六地蔵 (長泉寺)

原宿から渋谷に向かって歩いていた途中で見つけたお寺の入り口にいた六地蔵です。 長泉寺の六地蔵 寺の奥にある墓地には約200体の石仏があり、その大半が地蔵菩薩とのことです。元々はこの辺りに建てられていたお地蔵さんが宅地造成の際に集められたとのこと…

江戸六地蔵 銅造地蔵菩薩坐像(東禅寺)

新宿、巣鴨、鶯谷、青物横丁に続いて5体目の江戸六地蔵を巡ってきましたあと1体でコンプリートですので、巡り終えたら次は京都六地蔵を巡りたいと思っています。 東禅寺とは 東禅寺は曹洞宗の寺院で寛永元年(1624)に創建、品川寺に続いて二番目に古い建立…

江戸六地蔵 銅造地蔵菩薩坐像(品川寺)

江戸六地蔵、4体目は青物横丁駅からすぐ近くの品川寺(ほうせんじ)にあります。 品川寺とは 品川寺は品川でもっとも古い寺で、弘法大師空海を開山とし大同年間(806-810年)に創建された真言宗醍醐派の寺院です。 山門 本堂 伽藍 伽藍の中には6本手の仏像…

水子地蔵について

水子供養とは中絶・流産などでこの世に生を受けることのできなかった子供の供養のことである水子とは産まれてから1年以内に亡くなってしまった子供や死産した胎児のことを指します古来水子の墓は造られず、三途の川に辿り着くことはなかったとされるかつては…

六地蔵 旧本坊表門 根本中堂(寛永寺)

こちらは江戸六地蔵(代仏)のある浄名院に行く途中に見つけたお地蔵さんです。どうやら地蔵よりも寛永寺根本中堂の屋根にあった鬼瓦が有名みたいです。 寛永寺とは 寛永寺は徳川家康、秀忠、家光と三代に渡り将軍の帰依を受けた天海大僧正によって寛永二年…