川越にはまだ風変わりなお地蔵さんがいます
以前の記事では川越さつまいも地蔵尊を紹介しましたが、広済寺という曹洞宗のお寺には虫歯や歯痛に霊験がある「あごなし地蔵尊」そして咳きや喘息に効果があるとされている「咳(しわぶき)地蔵尊」があります
あごなし地蔵はその名の通り、あごがないという珍しいお地蔵さん
咳(しわぶき)地蔵は地蔵と銘打っているものの、正確には石仏みたいです(もはやお地蔵さんの原型ないですもんね)
しわぶきとは咳の古い言葉で、縄で縛って願かけをして願いが叶ったら縄を解いてお茶やお菓子などをお礼として供えます
お地蔵さんのある広済寺は蔵造りの町並みのはずれにあり、ここまで来ると観光客の姿もかなり少なくなります
本堂は、寄棟造・桟瓦葺の風格ある建物となっています
広済寺は天文17年(1548)に当時の川越城主・大道寺政繁が建立し、広庵芸長師が開山した曹洞宗のお寺です
地蔵の他にも門には天狗の羽うちわが刻まれています
これはかつて古木が生い茂っていたお寺の周辺の杉の老木に天狗が住んでおり、火事になると羽うちわを使って火を消してくれるという言い伝えがあるからなのだとか
【アクセス】
川越市喜多町5-1
最寄り駅:東武東上線・JR川越線 川越駅より徒歩25分、西武新宿線 本川越駅より徒歩18分