お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

水かけ地蔵尊祭り(宮崎)

夏は地蔵盆をはじめ各地でお地蔵さん関連の催し物が行われます。

筆者は参加したことがないのですが、今回は宮崎市大淀地区でおよそ160年ほど前から続くとされている水かけ地蔵尊祭りを紹介したいと思います。

水かけ地蔵尊祭りとは?

宮崎市大淀地区で行われている水かけ地蔵尊祭り。
一説には江戸時代から続いているとも言われています。

このお祭りの始まりは、大淀川に流れ着いたお地蔵様を地元の人々が引き上げ、宮崎市の善栖寺(ぜんせいじ)に祀ったことだと言われています。

水かけ地蔵尊祭りの願い

  • 子どもたちが川遊びなどで水難事故に遭わないこと
  • 子どもたちの無病息災、健やかな成長
  • 水に困らないこと
  • 風邪をひかないこと
  • 火や水の災いを招かないこと

まさに、子どもたちの安全と健康、そして地域の平穏を願う、温かい気持ちが込められた伝統行事なのです。

祭りのハイライト

毎年夏に恒例で行われるこのお祭り。
2025年には7月28日(月)に、メインの「水かけ地蔵祭」が開催されました(前日の27日には「水掛地蔵宵祭り」も行われます)。

当日は、地元の小学生や幼稚園児など約150人もの子どもたちが参加。
木製のお地蔵様を山車(だし)に乗せ、善栖寺の境内を出発します。山車は中村西周辺の約3キロの道のりを1時間ほどかけて練り歩きます


祭りの醍醐味は、「水かけ」です
さながらタイ正月のお祭り「ソンクラーン」のごとく、沿道に集まった地域の人々が、バケツやホースを使って、山車のお地蔵様や参加者たちに容赦なく水をかけます
子どもたちはもちろん、取材に訪れたアナウンサーや沿道で見守る大人たちもびしょ濡れになります

夏の強い日差しが照り付ける中、冷たい水を浴びることで、暑さが吹き飛び、涼しさと共に大きな歓声が上がります。

参加者の声

水かけ地蔵尊祭りでは、子どもたちからこんな可愛らしい声が聞かれました

  • 「勇気のある人になりたい」
  • 「冷たい水も平気になった、涼しい」
  • 「お水をかける人になりたい」
  • (なぜ水をかける側をやりたいかという問いに)「仕返しがしたい」

地域の人々も、ずぶ濡れになりながら「立派に大きく元気に育ってください」と子どもたちを見守り、祭りを盛り上げます。

中村町地蔵尊奉賛会の田島章洋さんは、「風邪もひかない、水も困らない、川遊びでも事故が起こらないように祈念している」と語っていました。

多くの人が着替えを3枚も持参するほど、全身で楽しむお祭りです。

水かけ地蔵尊祭りの開催場所

宮崎県宮崎市中村西1-5-3

JR南宮崎駅から徒歩約10分、善栖寺付近で開催されます。
参加は無料です。

目洗い地蔵と地蔵の湯(草津)

日本三名泉の一つとして名高い草津温泉

その喧騒から少し離れた場所に、地元の人々に愛され、ひっそりと佇む「裏草津」というエリアがあるのをご存じでしょうか。

今回は、この裏草津に位置する「地蔵の湯」と、その目の前にある「目洗い地蔵」を紹介したいと思います。

 

地蔵の湯

草津温泉の名所である湯畑から徒歩約5分の距離にある「地蔵の湯」は、地域住民の生活のために設置・管理されている共同浴場です。
何と!無料で入浴が可能、観光客も利用することができます。


地蔵の湯の魅力

地蔵の湯は湯畑源泉とは異なる「地蔵源泉」を利用しており、その特徴として硫黄の香りが心地よく漂う、やや白濁した強酸性のお湯ということがあげられます。
源泉が非常に近くにあるため、お湯の「鮮度」が非常に高く、入浴後の肌は「つるつる」とした質感が楽しめ、清々しい気分になったという感想が多く聞かれます。

管理人は都内の東十条にある「地蔵湯」に浸かったことはありますが、草津の地蔵の湯は未経験です。将来ぜひ訪問したい場所の一つであります

 

入浴の注意点

地蔵の湯には洗い場はなく、ロッカーに鍵もありません。
ゆえに貴重品の管理には十分に注意する必要があります。
また観光の際に入浴する場合は、マナーを守りましょう(地元の方々が大切にしている施設ですので)

 

目洗い地蔵

地蔵の湯のすぐ目の前にひっそりと鎮座する二体のお地蔵様が「目洗い地蔵」です。
江戸時代、目の病に苦しんでいた徳兵衛という人が、夢のお告げに従いこの温泉で目を洗ったところ、奇跡的に回復したという言い伝えがあります。
以来、目のご利益スポットとして多くの人が訪れるようになりました。


地蔵の湯は管理人未訪の場所なので、手持ちの目洗い地蔵の画像はありません
画像検索すれば色々ヒットするので、興味ある人はチェックしてみてください
または上の動画を見てみてください(目洗い地蔵のところから再生されます)

しかし、温泉の湯で直接目を洗うことは避けるべきです。
草津温泉の湯は強酸性であるため、目に入れると大変危険です。

ご利益にあやかりたい方には、2021年に完成した「顔湯」がおすすめです。
地蔵の湯の源泉脇にあり、湯気が立ち上る小さな枠に顔を埋めて蒸気を顔全体に浴びることで、目の疲れを癒すことを目的とした施設です。
ドライアイが改善されたという体験談もあり、顔だけサウナに入っているような感覚で、気軽に温泉の蒸気を楽しめます。

 

伝統湯地蔵

地蔵の湯に併設された「伝統湯地蔵」は、湯舟を貸し切って利用できる特別な施設です。1団体1時間あたり3,500円(10名程度まで)で利用でき、ご家族やご友人との特別な時間におすすめです。

この貸切風呂では、草津温泉に古くから伝わる「時間湯」という伝統的な入浴作法を体験することができます。
時間湯は、江戸時代後期から明治初期にかけて確立された温泉浴の作法で、入浴前に「湯もみ」で湯の温度を下げ、草津節を歌いながらお湯をかき混ぜることから始まります。その後、「かぶり湯」で頭部に湯をかけ、急激な血圧変化を防ぎながら入浴します。

かつては隊長の号令で一斉に入浴するのが習わしでしたが、現代でも湯治文化として伝えられています。
「湯もみ」は有名なので、一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

貸切風呂では、入浴の指導は行われませんが、入浴作法が掲示されているため、その雰囲気を味わうことができます。
ただし、入浴温度は44℃以下にするよう注意喚起されています。体調を考慮し、自己責任での入浴が求められます。

 

地蔵の湯へのアクセス

群馬県吾妻郡草津町草津299

 

この記事が面白いと思ったらクリックお願いします。

↓ ↓ ↓ ↓

にほんブログ村 写真ブログ 庭園・史跡・神社仏閣写真へ
にほんブログ村

味噌なめ地蔵(山梨県南巨摩郡身延町)

山梨県南巨摩郡身延町、国道52号から富士川橋を渡った先にある下田原(しもたんばら)地区は、緑深い山々と富士川の清らかな流れに挟まれた、心安らぐのどかな場所です。この静かな地域に、古くから地域の人々の心の拠り所となっている不思議な石像があります。


それが今回ご紹介する味噌なめ地蔵です。
小道を入った先にひっそりと佇むお堂には、「みそなめ地蔵」と書かれた看板が立てられており、その名の通り、このお地蔵さまには、身延の地で長きにわたり語り継がれてきたユニークな習わしが今も息づいています。

 

不思議な名前の由来とは?

まず気になるのが「味噌なめ地蔵」というユニークな名前です。
その由来が気になるところです。
それは不思議な伝説が関係していました。

今からおよそ200年から300年も昔のことと伝えられています。
下田原の裏山に入ったきこりが、人の形に似た大きな石を見つけました。
彼は「何か謂われのあるものかもしれない」と感じ、麓まで下ろそうとしましたが、石はあまりにも重く、やむを得ず鉈(なた)で二つに割って運ぶことにしました。

ところが、きこりが鉈を切り付けたその瞬間、驚くべきことに石の切り口から一筋の血が流れ出したのです。
慌てたきこりは、思わずお弁当の中に入っていた味噌を石の「傷口」に塗ってみました。すると、不思議なことに血はすぐに止まり、さらに「傷口」までもが元通りになったといいます。

この奇跡に、人々は「これは、けがや病気から人々を救ってくれるお地蔵さまに違いない」と確信しました。
この出来事から、このお地蔵さまは後に「味噌なめ地蔵」と呼ばれるようになったのです。

 

自ら選んだ?鎮座する場所

味噌なめ地蔵の不思議な伝説には続きがあります。
自ら鎮座する地を選んだということです。

 

人々は、この尊いお地蔵さまを八日市場(ようかいちば)にある大聖寺(だいしょうじ)というお堂まで運ぼうとしました。
何人もの村人が集まり、「わいしょ、わいしょ」と声を掛け合いながら運び始めましたが、下田原の辺り、特に坂下(さかした)まで来ると、お地蔵さまはまるで意思を持ったかのように、ぱったりと動かなくなってしまったのです。
石工が軽くしようと削っても多量の血が出たという話も伝わっています。

村人たちは、これを「お地蔵さまがこの地に留まることを望まれているのだ」と解釈しました。そして、この場所にお堂を建て、お地蔵さまを祀ることに決めたのです。
こうして、味噌なめ地蔵さまは下田原の地に永く鎮座することになったのです。

 

味噌なめ地蔵への厚い信仰

この地区の人々は、子どもが転んで膝をすりむいた時には、お地蔵さまの膝に味噌を塗って痛みが治まるよう祈願したり、家族が風邪を引いた際には、お地蔵さまの喉に味噌を塗って平癒を願がったりと味噌なめ地蔵さまへの厚い信仰を続けてきました。

 

管理人はかつて目に味噌を塗ると目の病気が治る、あるいは目の病気にかからないといわれている目疾(めやみ)地蔵尊と出会ったことがありますが、まさか他に味噌を塗られているお地蔵さんが存在するとは!

 

この町にお医者さまがほとんどなかった頃には、富士川の対岸からも、多くの人々が祈願に訪れ、そのご利益を求めていたといいます。

 

この信仰は現在まで続いています
地区の皆さんは「みそなめ地蔵を守る会」を結成、お堂の掃除や雑草の除去といった日々の管理を行いながら、伝承をお芝居にして演じるなど、積極的にその物語を語り継ぐ努力をされています。

 

味噌なめ地蔵へのアクセス

山梨県南巨摩郡身延町下田原

 

みそなめ地蔵さまへのアクセスはこちらの記事に詳しく書かれています
行こうと思っている方は参考にしてみてください

 

この記事が面白いと思ったらクリックお願いします。

↓ ↓ ↓ ↓

にほんブログ村 写真ブログ 庭園・史跡・神社仏閣写真へ
にほんブログ村