八王子にある相即寺には、ランドセル地蔵というお地蔵さんがいらっしゃいます。
一体どのような由来があるのでしょうか?
お寺の基本情報と共に紹介したいと思います。
【目次】
相即寺の基本情報
相即寺は浄土宗鎮西派のお寺で、山号は東原山。
天文15年(1546)忍誉貞安上人により開基。
慶安元年(1648年)第3代将軍徳川家光から朱印状を受ける。
明和8年(1771年)延命閣地蔵堂建立。
天明9年(1789年)加藤甚左衛門により高さ1.9mの銅造地蔵菩薩坐像が建立。
本尊は阿弥陀如来坐像。
関東百八地蔵霊場102番にもなっています。
山門
本堂
ランドセル地蔵
昭和20年、東京品川より疎開して来た神尾明治君(当時9歳)が米軍戦闘機の銃撃で幼い命を落した。
知らせを受けてかけつけた母親が堂内150躰の地蔵の中から、亡くなった明治君によく似た地蔵を見つけ、その背に生前大切にしていたというランドセルを背負わせて供養したことが、ランドセル地蔵の縁起となったとのこと。
児童文学作家古世古和子氏が「家出ねこの謎」「ランドセルをしょった地蔵さん」など童話にも取りあげたこともあります。
相即寺で見つけたその他のお地蔵さん
百五十体地蔵尊
八王子城落城に関し、信徒283名を供養するために造立、延命閣地蔵堂に祀られています。
延命閣地蔵堂
八王子城落城の際に相即寺縁故者283名の戦死者を供養する為、二世牛秀上人が283名の首を地蔵堂の地に埋葬。
後に十二世楽誉上人がお堂を建立しました。
地蔵堂は6月23日、7月8日、8月8日の年3日間御開帳されます。
万目供養仏
この万目供養仏は銅製で、台座の敷茄子の正面に鋳出された銘によって一般にこの名で呼ばれているが、地蔵菩薩である。
像高116センチ、膝張り88センチ、台座を含む総高は190センチである。
像全体は、5枚の鋳型からできている。
仏師は、柚木落合の田中播磨義知、鋳物師は、横川町滝原の加藤甚右ヱ門白鎧(はくがい)で、この地方の有名な梵鐘造りである。
引用:境内の掲示板
万目供養仏は八王子指定有形文化財になっています。
六地蔵
延命地蔵尊
また令和元年より、8月24日に「地蔵祭り」という夏祭りが開催されます。
その日はお地蔵さまの縁日でもあるので、境内のお地蔵さまの供養が行われます。
また地蔵堂では法要が行われ、ゲーム大会や各種イベントや様々な出店もあるとのこと。
一般の人でも参加可能とのことですので、機会があれば参加してみたいと思いました。
慈母観音
御朱印
頂いた冊子
相即寺へのアクセス
東京都八王子市泉町1132
JR八王子駅・JR西八王子駅から、松江住宅行き「花川」下車 徒歩1分
この記事が面白いと思ったらクリックお願いします。
↓ ↓ ↓ ↓