歴史上の人物の中には、お地蔵さんを愛し、信仰していた地蔵信仰者が存在します。
今回から不定期で「歴史上の地蔵信仰者」シリーズをお届けしていこうと考えています。
初回は「足利尊氏」です。
【見出し】
足利尊氏とは
足利尊氏は、鎌倉幕府を討幕し、室町時代に15代にわたって中央政府に君臨し続けた足利将軍家の祖であり、室町幕府を開いた初代征夷大将軍です。
なぜ地蔵を信仰するようになった?
ハッキリとした理由は不明ですが、母が地蔵菩薩に祈願した末に生まれたからだと言われています。
母も地蔵信者で親の影響が大きかったのでしょうか?
足利尊氏が地蔵信仰者である3つの理由
理由1 日々地蔵の絵を描いていた
日々合戦に明け暮れていた尊氏は、自身の救済のために観音や地蔵を描くことを日課としていました。
栃木県立博物館は尊氏の筆による「日課観音地蔵像」が所蔵されています。
また静岡県清水区の清見寺にも足利尊氏の自画自賛によるものと伝承される地蔵菩薩像が所蔵されています。
理由2 地蔵菩薩から足利尊氏の遺髪?
大津市歴史博物館は同市の三井寺(園城寺)に安置された木造地蔵菩薩坐像の頭部から室町幕府の将軍の遺髪が入っているとみられる包みが見つかったと発表しました。
三井寺には初代の足利尊氏と2代将軍の義詮の2人について「死亡した際、遺髪を納めた地蔵菩薩が奉納された」という趣旨の記録が残っているとのこと。
お地蔵さんの中に自らの遺髪を納めるということは、地蔵信仰者である有力な証拠になり得るといえるでしょう。
理由3 地蔵菩薩を念持仏として持ち歩いていた
念持仏とは、身辺に置き私的に礼拝するための仏像のことです。
京都にある足利将軍家歴代の菩提所であった等持院には、足利尊氏公が日頃念持仏として信仰された利運地蔵尊(伝弘法大師作)が本尊として安置されています。
いかがだったでしょうか?
歴史上の地蔵信仰者シリーズ
また何か情報があったら、第二弾以降も情報発信していきたいと思います。
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