緑の苔に包まれた水掛不動尊があることで知られている大阪難波の法善寺。
大阪グルメが楽しめる法善寺横丁でその名を知っている人もいることでしょう。
このお寺にも慈悲地蔵尊などのお地蔵さんを見つけることができました。
お寺の紹介と共に紹介していきましょう。
【目次】
法善寺の基本情報
法善寺は浄土宗のお寺で、山号は天龍山。
琴雲法師が1620年代後半から1630年代前半に建立し、かつては京都宇治にあったお寺ですが、寛永14年(1637)住職である中誉専念法師が「金毘羅天王墾伝」の故事に基づき、現在の大阪難波の地に移転しました。
本尊は阿弥陀如来・西向不動明王・金毘羅天王・お初大神。
現在、本尊の阿弥陀如来は長圓寺に移され安置されています。
大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 第48番になっています。
また法善寺一帯の地域が「千日前」と呼ばれるようになったのは、専念法師が行った「千日念仏回向」に由来します。
水掛不動尊
緑の苔に包まれた珍しい姿をしている水掛不動尊。
水掛不動さんと呼ばれることもあるこのお不動さんは、大変有名で法善寺といえばこの水掛不動尊を思い浮かべる人も多いと思います。
その発祥は戦後すぐに法善寺へお参りにやってきた一人の女性が、お供えされていた目の前の水を手ですくい、お不動さんに掛けたことに始まります。
水掛不動尊を包む苔は、願いの数だけ広がり、願いの分だけ育まれてきました。
全ての願い事にご利益がありますが、水を掛けるお不動さんだからこそ、水商売の繁盛にご利益があるとも言われます。
第二次大戦の大阪空襲の際には、六堂伽藍のすべてが焼失しましたが、焼け野原の中に水掛不動尊のみが残っていたとのことです。
金毘羅堂
昔この難波の地が港町であったことから、金毘羅さんが祀られています。
金毘羅天王は古くから信仰を集める海上交通の守り神。
かつては航海の安全や大漁を現在は、交通安全や商売繁盛を祈願する神様として祀られています。
訪れた際は朝早い時間だった為か入口が閉じられていました。
手水舎
手水舎の近くには猫の姿も
お寺と猫は相性がいいように感じます。
慈悲地蔵尊
平成14年(2002)9月に発生した法善寺横丁の火災から2年後の平成16年(2004)9月9日に横丁の復興に際して寄せられた慈悲に対する感謝の思いがつまった「慈悲地蔵尊」が建立されました。
たくさんのお地蔵さんが祀られていました。
法善寺の年中行事
*この記事のいくつかの情報は法善寺の公式サイトより引用させていただきました。