近畿地方を中心に地蔵盆というお地蔵さんの縁日があることは、以前このブログでも記事にしたことがあります。
常々この地蔵盆に参加してみたいという想いはあったのですが、なかなかその機会がありませんでした。
地蔵盆ではありませんが、地蔵まつりに日程が合い行くことができました。
地蔵まつりが行われるのは、東村山市の正福寺。
子供のためのお祭りという側面もある地蔵盆、地蔵まつりなら地蔵盆の雰囲気を味わえることができるかもしれません。
【目次】
地蔵祭りとは
地蔵まつりは、国宝に指定されている秘仏、正福寺地蔵堂が一般公開される日です。
毎年11月3日の文化の日に地蔵まつりは行われますが、一般公開は8月8日、9月24日にも行われています。
東村山駅を降りると、たくさんの地蔵まつりのポスターやのぼりがあって、街をあげての催し物だということが分かります。
歩くこと10分で正福寺に到着することができました。
寺号標
山門
北条時宗が鷹狩りの折に病気になってしまいました。
その夜に夢枕に黄衣をまとった地蔵菩薩が立ち、時宗に丸薬を差し出しました。
その丸薬を飲み眠りから覚めるとすっかり病が治っていました。
以来地蔵信仰するようになった時宗がこの地に建立したものです。
正福寺の基本情報
鎌倉時代の中期に創建されたと伝えられ、北条時頼または時宗によって開基され、開山は中国南宋の石渓心月仏海といわれています(確固たる史料が存在しません)
本尊は千手千眼観音
地蔵堂
鎌倉の円覚寺舎利殿とともに唐様建築の代表する建物で、都内唯一の木造の国宝建造物となっています。
屋根はこけら葺という板葺の一種で「こけら=薄い木片」を重ねて敷き詰める方法をとっており、屋根の端が反り上がった外観や白木の丸柱、花頭窓などは唐様特有のものです。
火災で幾度となく危機にさらされたものの、何度も修復や屋根の葺き替え工事を経て当時の姿を今日に伝えています。
昭和8~9年 (1933~34)の復原解体工事 の際に発見された尾垂木尻持送りの墨書銘から、室町時代の応永14年(1407)の建立であると推定されています。
雅楽 浦安の舞が行われていました。
市有形民俗文化財「貞和の板碑」
小瀬川(現在の前川)の橋桁に使われていた秩父長瀞を産地とする秩父青石でつくられた板碑が中に収められています。
高さ285cm、幅55cmで大きさは都内最大級。
本堂
鐘楼
地蔵菩薩像
こちらが地蔵堂の中のお地蔵さん
像の高さは1.2メートル(4尺)程、檜材による寄木造りで、玉眼を嵌め入れ、肉身部は金泥塗り、衣部は漆箔仕上げ
千体地蔵堂と別名があるほどお堂の中にはたくさんのお地蔵さん(小地蔵)がいらっしゃいました
像の裏側には祈願者の名前や年号が入っており、大きさは10センチから30センチほど
江戸時代に何か願い事のある人はこの像を一体借りて家に持ち帰り、願いが成就すればもう一体添えて奉納したといわれています。
境内には他にもお地蔵さんがいました。
六地蔵尊
ずらりと並んだ石仏の中にもお地蔵さんが
地蔵盆のようにお寺の周りには出店があって縁日のように賑わっていました。
僕もこちらの3点を購入
木彫りのお地蔵さん
地蔵どらやき
地蔵米
正福寺へのアクセス
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