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石幢六角地蔵尊(せきどうろっかくじぞうそん)

石幢六角地蔵尊(せきどうろっかくじぞうそん)

 

西東京市西原町の六角地蔵通りで、石幢六角地蔵尊(せきどうろっかくじぞうそん)を見つけました。
地蔵尊のある通りは所沢街道や鎌倉街道などが交差する五叉路となっており、所沢街道も先に進むと二股に分かれることから、実質6つの分かれ道になっています。
石幢六角地蔵尊は各面に一体ずつ地蔵尊が浮彫りされ、脚部にそれぞれの道の方向を示す道標が刻まれています。
西東京市指定第1号文化財にもなっています。

 

石幢六角地蔵尊とは

この石幢六角地蔵尊は、江戸時代の安永八年(1779)に田無村地蔵信仰講中43人によって建立されたものです。
長年、雨風にさらされていますが、衣のひだなどがはっきりと残っています。
また、このようなレリーフは当時、地方には珍しいものでした。
この場所は、当時すでに道路が六又に分かれていたので、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)を救済するといわれている地蔵尊を路傍に建立し、その道路の各方面に地蔵尊を一体ずつ彫刻して旅人の平安と交通の安全を祈るとともに、南沢道、前沢道、所沢道、小川道、保谷道、江戸道と道路名を刻んで道しるべとしたものです。
これは、江戸時代の交通を知るうえで貴重な記録といえるでしょう。
また、地蔵尊は、地獄に落ちた死者が、赤鬼・青鬼の苦しみにあうところを救ってくれる菩薩でしたが、農村に伝わる信仰と習合して悪疫防除、五穀豊穣から長寿、安産、育児など村人のあらゆる願い事を満たしてくれる仏さまとして厚い信仰を受けていました。
もともとは、所沢街道の北側にありましたが、昭和60年に現在地に移転した時、正面の向きを180度変えたため、「右、江戸みち」を「左、江戸みち」と読まないと迷子になる恐れがあります。

昭和40年8月

引用:西東京市教育委員会掲示

 

石幢六角地蔵尊へのアクセス

東京都西東京市西原町2-5-43

 

 

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