青い頭が印象的な阿弥陀如来が9体いることで知られている「九品仏 浄真寺」
このお寺でもまたたくさんのお地蔵さんと出会うことができました。
【目次】
九品仏(浄真寺)の基本情報
浄真寺は浄土宗のお寺で、山号は九品山、院号は唯在念佛院。
珂碩上人によって1678年に創建されました。
九躰(九品)の阿弥陀仏を安置している事から「九品仏」と呼ばれることが多いお寺です。
本堂(龍護殿)
山門(仁王門)
1793年建立、左右に金剛力士像が安置されています。
九品仏のイチョウ
九品仏のイチョウは東京都の天然記念物に指定されています。
秋にまた訪れてみたいものです。
総門
扁額に「般舟場」と書かれた浄真寺の入口にあたる門です。
東門
開山堂
珂碩上人の尊像が祀られています。
閻魔堂
閻魔大王
懸衣翁(けんねおう)
三途の川のほとりにある衣領樹(えりょうじゅ)という木の上や川辺にいる奪衣婆の隣にいるといわれる老人の妖怪。
三途の川
閻魔大王とお地蔵さんが同一視されていることは別の記事で書きました。
観音堂
不空羂索観音菩薩がお祀りされています。
鐘楼
宝永五年(1708)の建立、梵鐘は文化財に指定されています。
九品の阿弥陀如来
浄真寺の九体の阿弥陀仏像は、珂碩上人によって江戸時代初期の寛文七年(1667)に造立されたものです。
何故9体の仏像があるかというと、往生者の機根の高低、信仰の深浅によって往生の仕方に九種(上品に上生・中生・下生の三種、中品、下品にもそれぞれ三種)の等級があるとされることからです。
下品堂の阿弥陀如来
印相は来迎印を結んでいます。
中品堂の阿弥陀如来
印相は説法印を結んでいます。
上品堂の阿弥陀如来
印相は定印を結んでいます。
現在(2021年4月)阿弥陀如来像は、一体ずつ、計十体の修繕を公益財団法人「美術院」国宝修理所に遷座し二十年以上に亘る大修繕が実施されています。
残念ながら訪れても、9体揃った仏像はしばらく見れませんが、未来に引き継ぐ希代の大修繕事業ですので、無事修繕が終わるのを待ちましょう。
浄真寺のその他の仏像など
釈迦如来像
五劫思惟(ごこうしゆい)像
髪型がアフロっぽくてユニークな仏像です。
多くの人々を救済するにはどうすれば良いかと長い年月の間、考えていたら髪の毛が伸びてこのような髪形になったのだそうです。
賓頭盧(びんずる)尊者
お釈迦様の弟子で十六羅漢の一人でもあります。
病人が自らの患部と同じところを触れることで、その神通力にあやかり治していただくという信仰があります。
九品仏で見つけたお地蔵さん
六地蔵
別日に再訪した際には笠をかぶっていました。
子育て地蔵尊
浄真寺の御朱印
仏像の大修繕事業に寄付した人に授与される金紙の御朱印です。
猫を多く見かけるお寺でした。
九品仏 浄真寺へのアクセス
東京都世田谷区奥沢7-41-3
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