北千住の真言宗豊山派のお寺「安養院」には珍しいお地蔵さんがいらっしゃいます
一体目は「かんかん地蔵尊」
そばに置かれている小石でカンカンと叩きながらお祈りをするとご利益があるのだとか
たくさんの人がお祈りしたために現在ではお顔がすり減ってのっぺらぼう状態となっています
1699年建立と書かれていますので、かなり歴史の古いお地蔵さんなのですね
かんかん地蔵と聞くと、浅草の浅草寺に同じ名前のお地蔵さんがいたことを思い出します
あちらのお地蔵さんは原型すらとどめていませんでしたが
二体目は「仲直し地蔵尊」
「なかなおし」ではなく「なかよし」と呼ぶみたいです
確かに名前の通り、二体並んで仲がよさそうです
建立は右のお地蔵さんが1670年、左のお地蔵さんが1664年と少しズレがあります
名前の通り喧嘩などをして仲違いした人が仲直りすることにご利益があるのでしょうか
よく見ると足元にも小さな道祖神のような石像が二体並んでいました
安養院は鎌倉時代に北条時頼が千住仲町に創建、戦国時代には小田原北条氏の祈願所であったとされています
1598年に兵火にあった為、当地に移転されました
元々は長福寺という名前でしたが、八代将軍吉宗の子の名前が長福丸であった為に安養院と改名されたそうです
山号 | 西林山 |
院号 | 長福寺 |
寺号 | 善応寺 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
その他 | 荒川辺88カ所霊場48札所、荒綾88カ所霊場73札所 |
山門
山門の前にもお地蔵さんを見つけました
本堂
屋根の頂に宝珠を乗せる宝形造となっています
六地蔵もいらっしゃいました
【アクセス】
足立区千住5-17-9
JR北千住駅より徒歩10分
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