お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

並び地蔵(憾満が淵)

並び地蔵

 

世界的な観光地「日光東照宮」から歩いてアクセス可能な憾満(かんまん)が淵には、苔にまみれたお地蔵さんが延々と並ぶ、通称「並び地蔵(化け地蔵)」があります。


大谷川の小渓谷のマイナスイオンを浴びながら、静かに探索できる日光の隠れ家的な観光スポットとなっています。

 

並び地蔵とは

並び地蔵

 

並び地蔵とは、憾満ヶ淵(かんまんがふち)という男体山から噴出した溶岩によってできた奇勝に沿って並んでいる、約70体の地蔵群のことです。


このお地蔵さんは、日光山を再興した慈眼大師天海の門弟たちが彫ったと伝えられています。

 

当時は約100体ほどありましたが、明治35年に足尾台風による大谷川の氾濫によってかなりの数のお地蔵さんが消失してしまいました。
現在の並んでいるお地蔵さんは、地元有志方々の力によって復元安置されたものとなっています。

 

また行きと帰りでお地蔵様の数が違うと言われ、またの名を化け地蔵といいます。

 

慈雲寺の山門

慈雲寺の山門

 

慈雲寺を抜けて歩いて行くと、並び地蔵が見えてきます。

 

並び地蔵

並び地蔵

 

大谷川の清流のせせらぎを聞きながら地蔵探索。
緑も多く、癒されます。

 

お地蔵さん

お地蔵さん

 

苔にまみれたお地蔵さんを見ていると、京都の大原三千院のわらべ地蔵を思い出してしまいます。

 

jizo-bosatsu.hatenablog.com

 

並び地蔵へのアクセス


JR日光駅東武日光駅より東武バス中禅寺温泉」または「湯元温泉」行きで6分、「総合会館前」下車徒歩20分

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【番外編】あの有名な神社にお地蔵さんはいるのか?(日光東照宮)

東照宮

 

今回はあの有名なお寺にお地蔵さんはいるのか?の番外編として、日光東照宮を紹介したいと思います。

 

最初に結論から申し上げますと、日光東照宮は神社ですので、お地蔵さんはいません。

 

神社=神道
お寺=仏教

 

お地蔵さんは仏教の概念ですから、お地蔵さんがいるのは基本的にはお寺だということになります。

 

ではなぜ今回日光東照宮を紹介するのか?
それはこれまで紹介したお寺と関係しているからなのです。

 

共通しているのは、徳川家に関連したお寺だという点です。
徳川家の歴代の将軍は4か所に分かれて埋葬されています。

 

徳川家康のお墓が日光東照宮にあることを知っている人も多いでしょう。
実は3代将軍家光もまた日光東照宮輪王寺)に眠っています。

 

その他の将軍は、都内の増上寺寛永寺に埋葬されています。

 

【目次】

 

徳川将軍の埋葬場所について

日光東照宮に埋葬されている将軍

徳川家康のお墓

  • 初代:家康
  • 3代:家光(輪王寺

 

増上寺に埋葬されている将軍

  • 2代:秀忠
  • 6代:家宣
  • 7代:家継
  • 9代:家重
  • 12代:家慶
  • 14代:家慶

jizo-bosatsu.hatenablog.com

 

寛永寺に埋葬されている将軍

  • 4代:家綱
  • 5代:綱吉
  • 8代:吉宗
  • 10代:家治
  • 11代:家斉
  • 13代:家定

jizo-bosatsu.hatenablog.com

 

谷中霊園に埋葬されている将軍

 

なぜ家康が日光東照宮に埋葬されているかというと、遺言で「自分が死んだら静岡にある久能山に葬ってくれ。そして一年後に日光に移してくれ」と残したことから。


これは静岡の久能山から日光に線を引くと、ちょうどその途中に富士山があり、富士山は古来より「不死」の象徴として信仰を集めていたことが理由となっているようです。

 

日光東照宮とは

日光東照宮とは、徳川家康を神格化した東照大権現主祭神として祀る全国の東照宮の総本社です。
正式名称は東照宮


隣接する輪王寺日光二荒山神社を含めた二社一寺は、「日光の社寺」としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。

 

石鳥居

石鳥居

 

日本最大の鳥居、高さは9メートルあります。

 

御水舎(おみずや)

御水舎(おみずや)

 

こちらで手を清めてからお参りします(参拝時にはコロナウィルス対策で閉鎖していました)

 

五重塔

五重塔

 

1650年に小浜藩酒井忠勝公によって奉納されたもの、高さは30メートルあります。

 

神厩舎(しんきゅうしゃ)

神厩舎(しんきゅうしゃ)

3猿

 

こちらでは「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な三猿を見ることができます。
「幼少期には悪事を見ない、言わない、聞かない方がいい」という教えとなっています。

 

経蔵

経蔵

 

陽明門

陽明門

 

2017年に44年ぶりの大修理を終え、創建当時の姿に生まれ変わった陽明門。
建物全体が極彩色彫刻で覆われ、一日中見ていても飽きないということから「日暮御門」とも称されています。
日光東照宮最大のパワースポットです。

 

陽明門

 

随身

随身像

随身像

 

本殿を守る随身

 

唐門

唐門

 

東照宮の本殿を守護している真正面の門です。

 

眠り猫

眠り猫

 

伝説的な彫刻職人・左甚五郎の作品「眠り猫」
家康を護るために寝ていると見せ掛け、いつでも飛びかかれる姿勢をしていると言われています(諸説あり)

 

鋳抜門(いぬきもん)

鋳抜門(いぬきもん)

 

銅宝塔(徳川家康墓)

銅宝塔(徳川家康墓)

 

一般公開されたのは昭和40年とのことです。
昔は目にすることができなかったのですね。

 

神輿舎(しんよしゃ)

神輿舎(しんよしゃ)

 

例大祭で使われる3基の神輿が収められています。

 

あの有名なお寺にお地蔵さんはいるのか?はシリーズとなっています。
良かったら、こちらもご覧ください。

jizo-bosatsu.hatenablog.com

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日光東照宮へのアクセス

JR日光駅東武日光駅より東武バス日光に乗車「中禅寺温泉」または「湯元温泉」行きで5分「神橋」下車徒歩8分。
またはバスで8分「表参道」下車徒歩約2分。


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あの有名なお寺にお地蔵さんはいるのか?(佐野厄除け大師編)

佐野厄除け大師 本殿

 

CMなどでおなじみ関東の三大師のひとつ佐野厄除け大師。
正月には約100万人の参拝客が訪れるなど、関東在住の人であれば知らない人はいないであろう著名なお寺。


佐野厄除け大師の通称で知られていますが、正式には惣宗官寺(そうしゅうかんじ)といいます。

 

この有名なお寺にもお地蔵さんはいるのでしょうか?
お寺の基本情報と共に紹介していきましょう。

 

【目次】

 

佐野厄除け大師の基本情報

本堂

 

惣宗寺は天台宗のお寺で、山号は春日岡山、院号は転法輪院。
天慶7年(944年)藤原秀郷によって創建。
慶長7年(1602年)佐野城築城の為、現在の地に移転されました。
本尊は如意輪観音
足尾銅山鉱毒事件で反対運動を行った田中正造の墓があることでも知られています。

 

山門

山門

 

鐘楼

鐘楼

観音様

釈迦様

 

佐野厄除け大師のお地蔵さん

佐野厄除け大師のお地蔵さん

 

佐野厄除け大師にもお地蔵さんはいました。

 

ほうき地蔵

 

こちらはお地蔵さんっぽい箒を持った小僧の石像です。

 

あの有名なお寺にお地蔵さんはいるのか?はシリーズとなっています。
良かったら、こちらもご覧ください。

jizo-bosatsu.hatenablog.com

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佐野厄除け大師公式サイト

sanoyakuyokedaishi.or.jp

 

佐野厄除け大師へのアクセス


JR 両毛線佐野駅」より徒歩15分
東武佐野線佐野市駅」より徒歩10分