お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

ぴんころ地蔵(静岡県榛原郡川根本町)

静岡 ぴんころ地蔵

お地蔵さんは、実に多様なお願いを叶えてくれる存在です。

人間の不変の願いとして「生きているうちは元気でピンピンしてて、死ぬときは苦しむことなくコロリと逝きたい」というものがあります。
いわゆるピンピンコロリのお地蔵さん「ぴんころ地蔵」
この名前のお地蔵さんは全国各地に存在します。

今回は静岡県のぴんころ地蔵を紹介したいと思います。

ぴんころ地蔵

静岡 ぴんころ地蔵 全体図

大井川鐡道「千頭駅」より歩いて向かいました。
途中案内板があったので、迷うことなくたどり着けました。

静岡 ぴんころ地蔵 案内

静岡 ぴんころ地蔵 案内板

静岡 ぴんころ地蔵 看板

 

人はこの世に生を受け
生涯悲喜こもごもの時を送り
やがてその人の定命の時まで
本人の意志とは異なり
生かされております

しかしその命の終わりの時
穏やかに安らかに旅立つことは
命あるもの全ての願い
その願いに一歩でも近づけることが
出来えるものならばの思いを込めて
心よりこの地蔵に祈念いたします

平成二十五年十一月吉日
創設者有志一同

1周年記念記念植樹

ぴんころ地蔵 1周年記念記念植樹

ぴんころ地蔵のある川根本町は、夢の吊り橋や寸又峡温泉など観光もできる街です。
是非時間があったら探索してみてください。

ぴんころ地蔵へのアクセス

静岡県榛原郡川根本町町東藤川1033-2の付近
大井川鐡道「千頭駅」より車で3分
川根本町文化会館が目印です。

足地蔵尊(三光寺)

久々に関東以外でお地蔵さん巡りをしてきました。
足腰の病にご利益のある足地蔵尊
そのお姿はとてもインパクトがありました。
地蔵尊のある三光寺の紹介と共に記事にしてみました。


【目次】

三光寺の基本情報

三光寺は曹洞宗のお寺で、山号は満家山(まんかざん)。
約380年前中川根町長尾智満寺五世才岩存芸大和尚が再興。
本尊は阿弥陀如来

大井川鐡道

金谷駅から大井川鐡道に乗り換えて三光寺のある家山駅を目指します。

金谷駅の標識

駅の標識も味があります。

家山駅

三光寺の最寄り駅「家山駅」に到着しました。
三光寺までは歩いて10分くらいです。

寺号標

三光寺 寺号標

山門

三光寺 山門

六角堂

三光寺 六角堂

中には薬師如来様はいらっしゃいます。
健康祈願などにご利益があります。

白山堂

三光寺 白山堂

鐘楼堂

三光寺 鐘楼堂

貞享4年に建てられた鐘楼堂、300年以上の歴史があります。

川根七佛霊場

三光寺 川根七佛霊場

三光寺のほかにも一徳寺、万福寺、智満寺、観天寺、大泉院、登福寺に建てられている霊場
中には虚空蔵菩薩閻魔大王などが祀られています。

永代供養塔

三光寺 永代供養塔

金剛力士

三光寺 金剛力士像 阿形

三光寺 金剛力士像 吽形

十六羅漢

三光寺 十六羅漢

山門の下には16体の羅漢像が並んでいます。

その他三光寺の建造物

地蔵尊

足地蔵尊への入り口

地蔵尊へは標識に向かって奥に歩いていきます。

足地蔵尊への階段

足地蔵尊の祠

足地蔵尊

足の形のみのとても変わったお地蔵さん。
というよりは、お地蔵さんと呼んでよいのか悩むほど異形です。
腰から下のあらゆる病気にご利益があるとされています。

 

地蔵尊には次のような由来があるとされています。

昔大井川の支流の家山川で片方の足を村人がひろいました。その足をこの寺の住職がねんごろにとむらい、この霊をなぐさめました。
その為か今ではこの足地蔵様にお願いすると、足のあらゆる病気に願いが叶うとゆわれ、遠くは四国の方より日本でただ一ヶ所の霊験あらたかな足地蔵様の噂を聞き何日もお参りがたえません。

 

足地蔵尊 絵馬

足に関するたくさんのお願い事が絵馬に書かれていました。

三光寺で見つけたその他のお地蔵さん

六地蔵

三光寺 六地蔵尊

佛眼上人

三光寺 佛眼上人

三光寺の地蔵

三光寺のお地蔵さん

三光寺のお地蔵

三光寺の地蔵菩薩

今回は時間の関係で行けませんでしたが、三光寺の裏山沿いには全長約900mの遊歩コースがあります。
遊歩コースには西国の三十三霊場にならい33の観音像が設置されています。
遊歩道をめぐることで誰もが功績とご利益を得ることができるとのことです。

 

大井川鐡道のSL

家山駅からはSLに乗りました。
大井川鐡道は鉄道ファンにも人気の路線です。

参考サイト

www.sankoji.or.jp

三光寺へのアクセス

静岡県島田市川根町家山823
大井川鐵道 家山駅より徒歩10分

おりつ地蔵尊(柴又)

おりつ地蔵尊

京成電鉄金町駅帝釈天へ参拝に向かう人でいつも賑わっています。
駅前におりつ地蔵尊というお地蔵さんを見つけました。
その名前の由来には悲しい事件が関係していました。


【目次】

おりつ地蔵尊

おりつ地蔵尊 入口

おりつ地蔵尊

おりつ地蔵尊の由来を掲示板から引用します。

 

昭和七年当町で、肉親のために尊き生命を絶たれたとゆう悲惨事があった。
其れは或る貧困の家庭に五人の子供があり、その三女律子を他家へ養女として出したものの、五才の時故あって実家に戻されたが、何故か両親は何の罪科もない律子を虐待し、果ては実父がなぐり殺して、その死体を床下に埋めたが、約一ヶ年余の後に父親の胸に、頑是ない少女の浄き魂がよみがへり、良心の呵責に堪えかねて、亀有警察署に自首した。
同じ人の子と生まれながら肉親の慈愛にも恵まれず、反って憎しみの的となり責苦の果てはかなく世を去った律子を隣り近所の人々の同情は世の中の大なる声となり、涙と共に涌き出でて遂に有志相寄りおりつ地蔵尊を建立する事となった。
これに詣でて吾子の無事を祈る人々に御利益が授けられた。
これが現在のおりつ地蔵尊であります。

 

読んでいるうちにいたたまれない気持ちになってしまいます。
残念ながらこのような悲しい理由で、たてられたお地蔵さんも少なからず存在します。
このような悲惨な事件がなくなる世の中になることを祈るばかりです。

寅さん像

寅さん像

さくら像

さくら像

柴又 とらや

とらやの草団子

とらやで草団子をいただきました。

おりつ地蔵尊へのアクセス

東京都葛飾区柴又4-8