お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

延命地蔵塔(豊島区)

延命地蔵塔

 

とげぬき地蔵尊で著名な「巣鴨地蔵通り商店街」から種子地蔵のある「大正大学」に向かう途中に偶然見つけた延命地蔵塔です。

 

【目次】

 

延命地蔵尊

 

中山道にある「延命地蔵尊」と書かれた路地を入ります。

 

延命地蔵堂の石仏群

 

するとすぐに「延命地蔵堂の石仏群」と書かれた建物が見えてきます。

 

延命地蔵堂の石仏群

以下は地蔵堂の近くにあった「豊島区教育委員会掲示板」より抜粋したものです。

 

江戸時代の中山道巣鴨庚申塚付近には、巣鴨町近辺で行き倒れた人馬の共同墓地があった。
その墓標として延命地蔵が建立された。以来、さまざまな供養塔が集まった。

昭和二十年(1945)四月十三日の空襲により、延命地蔵堂のすべての石造物が大きな被害をうけた。
終戦後、土地の守り地蔵尊として信仰されている延命地蔵を再建し、毎年八月二十四日に法要が行われている。
平成二十四年(2012)十一月、地域の民間信仰を示すものとしてその重要性が評価され、豊島区登録有形民俗文化財となった。

 

延命地蔵

延命地蔵塔

 

延命地蔵堂の中心となる地蔵尊である。
角柱型の安山岩に、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ半跏座像の地蔵が浮彫されている。
現在は傷みが激しく、建立年代等を知ることはできないが、地蔵像の形式などから、江戸時代初期のものと推定される。

 

地蔵像庚申塔馬頭観音

地蔵像庚申塔と馬頭観音塔

 

この庚申塔(画像右)については、かつては上部に日月があり、中央に地蔵菩薩立像、その下に三猿が描かれていたという明治期の記録がある。

馬頭観音塔(画像左)の台座前面の銘は一部欠損しているが、もとは「馬頭観世音」とあったとみられる。
巣鴨の住民が建立したものである。

 

延命地蔵堂の石仏群へのアクセス

東京都豊島区西巣鴨2-33-10

 

 

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嘗試地蔵(味見地蔵)

高野山奥の院には、嘗試地蔵(味見地蔵)という珍しい名前のお地蔵さんが安置されています。
管理人未訪の地ではありますが、基本情報と共に紹介していきたいと思います。

 

【目次】

 

高野山奥の院とは

高野山の信仰の中心であり、弘法大師さまが御入定されている聖地です。
正式には一の橋から参拝します。
一の橋から御廟まで約2キロメートルの道のりには、おおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑の数々が樹齢千年に及ぶ杉木立の中に立ち並んでいます。

引用:高野山真言宗総本山金剛峯寺公式サイト

 

嘗試地蔵(味見地蔵)

とても珍しい名前のお地蔵さんです。
その名前の由来を調べてみました。

 

その前に高野山では空海が今もなお御廟(永遠の瞑想に入った場所)に生き、世界平和と人々の幸福を願い瞑想を続けていると信じられている(弘法大師信仰)ことを知っておく必要があります。

 

そのため現在でも弘法大師空海)に供える日々の生身供(しょうじんぐ)を御供所で作り、毎日2回、僧侶が御廟に運んでいるのです。

 

生身供は弘法大師に届けられる前に毒見する儀式が行われます。
儀式で毒見(味見)するのが、この嘗試地蔵(味見地蔵)というわけです。

 

嘗試地蔵(味見地蔵)は元来、愛漫(あいまん)・愛語(あいご)と呼ばれる弘法大師の食事の世話をした二人の弟子が、御廟橋の傍に「御厨明神(みくりやみょうじん)」として祀られていたものだと言われています。

 

なお味見の儀式は、毎朝6時と10時30分行われ、一般参拝者も見学が可能とのことです。
この地も地蔵信者としては、いずれ訪れなければいけないと思っています。

 

www.koyasan.or.jp

 

高野山奥の院へのアクセス

和歌山県伊都郡高野町高野山
南海電鉄高野線高野山駅から南海バス奥の院前」下車、徒歩20分

 

 

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種子地蔵(大正大学)

種子地蔵

 

偶然にも駒澤大学を訪れた帰りに立ち寄った大正大学でも、お地蔵さんに出会うことができました。
仏教系の大学には意外とお地蔵さんが設置されているのかもしれません。

 

【目次】

 

種子地蔵

種子地蔵

 

大正大学ではここに「種子地蔵」 を建立し、令和4年5月に開眼式を行いました。
地蔵菩薩釈尊滅後の悪世にあって、六道の衆生を救済する慈悲深い菩薩として信仰されています。
普通の像と異なり、種子地蔵は植木鉢を抱えていますが、それはすぐ前を通る 旧中山道が 「種子屋通り」と呼ばれていたことに因みます。 
植木鉢はこの種子屋 通りの歴史を顕彰するとともに、地域の安泰と発展そして豊作を祈願する地蔵尊のお心を表しています。
また 種」は一粒まけばその一万倍もの粒となることから、一粒万倍といわれ、新事業に挑むには良い縁があるとされます。
この種子屋通りを含む地域においても、大正大学としての地域創生への取組み、また学生のアントレプレナーシップ醸成 (変化の激しい時代において新たな価値 を生むことにチャレンジする) という取組みを続けているところです。
そんな地域の発展、そして学生の成長を祈るという思いも込められています。
デザイン: 本学表現学部 榎本了壱教授

 

種子地蔵前に掲げられていた解説文より引用させていただきました。

 

種子地蔵縁日という伝統野菜を通して、学内で“農と食と歴史”を感じるマーケットやワークショップ、キャンパス農園ガイド付きツアーなどをおこなうイベントも開催されているようです。
詳しくは大正大学のウェブサイトをチェックしてみてください。

 

すがも鴨台観音堂(おうだいかんのんどう)

すがも鴨台観音堂(おうだいかんのんどう)

 

大正大学は、構内にすがも鴨台観音堂があることでも知られています。
すがも鴨台観音堂は、その姿が巻き貝のさざえに似ていることから「鴨台さざえ堂」の愛称で呼ばれています。
大正大学構内に建築され、大乗仏教精神に基づく建学の理念「智慧と慈悲の実践」を具象化した仏教文化施設で誰でも拝観可能となっています。

 

鴨台さざえ堂

 

以下公式サイトより解説文を引用します。

 

建物は八角・三匝(さんそう)の階堂で、堂内の回廊は往路と復路が交わることのない二重螺旋構造になっています。
この螺旋構造は、仏さまの眉間にある白い毛=白毫(びゃくごう)の象徴です。
仏さまは白毫から智慧と慈悲による救いの光明を放つことから、これを大正大学の建学の理念である「智慧と慈悲の実践」に重ねて具象化したものでもあります。
「いのり」と「希望」の街「巣鴨」にふさわしい仏教文化施設として、地域の皆さまや参拝に来られた方々が仏教精神に気軽に触れていただける地域交流の場となることを目指します。
また、毎月第3土曜日には花会式が行われ、大正大学の仏教学部の学生たちの学習成果を地域の皆さまにお見せするため、各宗派の特色を生かした法要を執り行っています。

お地蔵さんの眉間にも白毫(びゃくごう)があります。

 

まさか二重螺旋構造がその象徴だったとは解説文を読むまで知りませんでした。
建物内は撮影禁止だったので紹介することはできませんが、上り下りする階段の随所に小さなお地蔵さんが設置されていました。

 

頂上階には聖観自在菩薩(すがも鴨台観音)が安置されています。
こちらのお姿はウェブサイトで確認してみてください。

 

種子地蔵へのアクセス

東京都豊島区西巣鴨3-19-5

 

 

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