お地蔵さん探しで寺院巡りをしていると、〇〇不動尊という表記を見ることがあります
不動尊とはどういう意味なのでしょうか?
不動尊とは不動明王の尊称です。
明王とは密教系の仏神で、悪魔を撃退する「仏の知恵(真言)を身につけた偉大な人」という意味です。
明王の中でも中心的役割を担う5名の明王の中の中心となっているのが不動明王ということなのです。
大日如来の化身とも言われる不動明王は、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。
ところで不動明王と聞くと怒っているような怖そうな表情を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
これは煩悩を抱える最も救い難い衆生をも力ずくで救うためにそのような怖い表情をしているのです。
不動明王を祀っている寺院を〇〇不動尊と呼ぶので、中にはお地蔵さんがいるケースも多いです。
三不動としては目黒不動(瀧泉寺)、目白不動 (金乗院)、目赤不動(南谷寺)があり、五色不動は加えて目青不動(教学院)、目黄不動 (永久寺)、目黄不動(最勝寺)となっています。
目黄不動尊のある永久寺は山門が封鎖されており、中に入ることができませんでした。
上記はあくまでも東京の五色不動であり、厳密には五色に関連する同様の伝説は各所に存在します。
なお五色であることについては、古代中国の「万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなる」という五行思想の影響があるとされています。
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