お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

日限地蔵尊(日本橋西河岸地蔵寺教会)

日本橋西河岸地蔵寺教会は、東京駅八重洲北口オフィスビルに囲まれたお寺です
僕は地蔵寺とお寺の名前に「地蔵」と入っているところに真っ先に食いついてしまいました

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安置してある地蔵菩薩像は2尺8寸の大きさで、行基菩薩が遠州四方城(静岡県引佐郡)に草庵を構えた際に彫刻したものとされています
この地蔵菩薩は、至心に祈願すれば日ならずして御利益を授かるところから、「日限地蔵尊と呼ばれています
享保3年(1718)9月、当地に地蔵堂として建立されました

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本堂

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百度

お地蔵さんは残念ながらその姿を見ることができませんでした

【アクセス】
中央区八重洲1-2-5

東京メトロ東西線日本橋駅A1出口から徒歩1分
半蔵門線三越前駅B3出口から徒歩2分

生身のお地蔵さん

普通お地蔵さんというと、路上やお寺の境内で見かける石地蔵を連想しますが、生身の地蔵というのも存在するようです
この生身のお地蔵さんの伝記は全国各地にあるので、いくつか紹介してみましょう

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鳥取県東伯郡琴浦町にある岩船地蔵は、古くから生身地蔵の霊場として知られています
これは8世紀に鳥取に住む明願というお坊さんが「生身の地蔵」を拝みたいと願ったところ夢のお告げで岩船山に登れと言われ、その地で光り輝く生身の地蔵を見たことに由来します

岩船地蔵
鳥取県東伯郡琴浦町大成

山陰本線浦安駅下より車で20分

 

・日本三大地蔵で知られる栃木市岩舟町にある高勝寺は「生身の地蔵尊」を本尊とする天台宗の末寺です

岩船山 高勝寺
栃木県下都賀郡岩舟町静3

JR両毛線岩舟駅より徒歩25分

 

平安時代の初め、小野篁が一度息絶えて冥土へ行き、そこで生身の地蔵尊を拝して蘇えりました

この話は京六地蔵の記事とも関連がありますので、よかったら読んでみてください

jizo-bosatsu.hatenablog.com

 

京都市中京区にある矢田寺の本尊も生身地蔵である、これは閻魔大王に仕えていた小野篁の紹介で地獄を訪れた矢田寺の師・満慶が炎熱地獄で亡者を救出する生身の地蔵に出会って娑婆に帰った後に地蔵菩薩像を造ったことに由来します

矢田寺
京都府京都市中京区寺町通三条上ル523

京阪本線三条駅6番出口より徒歩5分

 

奈良県磯城郡川西町にある「油かけ地蔵」当時この地が水害が多かった為、油を掛けて水をはじくようにと願って造られたお地蔵さん
聖徳太子斑鳩へ向かう途中休息した際に念仏を唱えたところ、空中に生身の地蔵尊が現れたため、その像を彫ってこの地に安置したとの伝承があります

油かけ地蔵
磯城郡川西町吐田788

近鉄結崎駅より徒歩で25分

 

その他にも今昔物語にはこんな話が書かれています

西の京に住む地蔵信仰者の僧が「生身の地蔵に会いたい」と諸国の霊場を尋ね歩いていました
常陸の国の百姓の家に泊まった際、その家には15,6才くらいの牛飼いに出会いました
その牛飼いの名前は24日の地蔵縁日に生まれたので地蔵丸といい、僧と出会ったその夜のうちに消え失せてしまいました
僧は「実にこれは地蔵菩薩の化身だったのだ」と願いがかなったことを涙を流して喜んだということです

 

生身の地蔵とはいったいどういう姿をしているのでしょうか?
ちょっと見てみたい気もしますね

縛られ地蔵尊(林泉寺)

以前葛飾区東水元にあるしばられ地蔵を紹介しました
調べてみると都内には他にも「しばられ地蔵」と名付けられたお地蔵さんが存在することが分かりました

jizo-bosatsu.hatenablog.com

しばられ地蔵があるのは茗荷谷にある林泉寺は曹洞宗のお寺で、慶長7年(1602年)伊藤半兵衛長光の開基、通山宗徹を開山として創立されました
座禅会を開いている寺としても知られているらしいのですが、残念ながら訪れた時は本堂が改修工事中、お参りをすることができませんでした

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寺務所は辛うじて開いていて御朱印をもらうことができました

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【アクセス】
文京区小日向4-7-2

東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅3出口から徒歩約1分