お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

南谷寺(目赤不動尊)

南谷寺天台宗のお寺で本尊が目赤不動尊であることでも知られている
目赤不動尊江戸五色不動のひとつであり、関東三十六不動第13番不動でもあります

 

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お寺を開いた万行律師は熱心な不動明王の信仰者で、ある夜に夢の中で伊賀国(現在の三重県)の赤目山に行くようにお告げを受けました
そこで熱心な赤目山の山頂に行って祈願していたところ、天から一寸二分ほどの黄金の不動明王像を授かったとの言い伝えがあります
かつては赤目不動と呼ばれていましたが、寛永5年(1628年)鷹狩に訪れた三代将軍・徳川家光によって目赤不動と呼ぶように命じられました
これは既に存在した目黒不動目白不動に倣ってのことだと言われています

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同時に現在の地を与えられ(かつては本駒込3丁目付近にありました)南谷寺の寺号となるとともに上野の寛永寺末寺となりました

 

かつて不動尊のあった地は現在では動坂と呼ばれており、目赤不動跡と呼ばれるお堂があり、日限地蔵と呼ばれるお地蔵さんがいました
しかしお堂は1985年の土地整理で取り壊され、お地蔵さんは徳源院という近くのお寺に移されました

 

南谷寺目赤不動尊両方の門柱が入り口左右にあって分かりやすいです

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山門を入るとすぐに六地蔵の姿も

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正面には本堂が

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不動堂もすぐそばにあります

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【アクセス】
文京区本駒込1-20-20
最寄り駅:地下鉄南北線本駒込駅

不動尊とは

お地蔵さん探しで寺院巡りをしていると、〇〇不動尊という表記を見ることがあります
不動尊とはどういう意味なのでしょうか?

 

不動尊とは不動明王の尊称です。
明王とは密教系の仏神で、悪魔を撃退する「仏の知恵(真言)を身につけた偉大な人」という意味です。
明王の中でも中心的役割を担う5名の明王の中の中心となっているのが不動明王ということなのです。

 

大日如来の化身とも言われる不動明王は、天台宗禅宗日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。
ところで不動明王と聞くと怒っているような怖そうな表情を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
これは煩悩を抱える最も救い難い衆生をも力ずくで救うためにそのような怖い表情をしているのです。

 

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不動明王を祀っている寺院を〇〇不動尊と呼ぶので、中にはお地蔵さんがいるケースも多いです。
三不動としては目黒不動瀧泉寺)、目白不動金乗院)、目赤不動南谷寺があり、五色不動は加えて目青不動(教学院)、目黄不動 (永久寺)、目黄不動最勝寺となっています。

 

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目黄不動尊のある永久寺は山門が封鎖されており、中に入ることができませんでした。

 

目黄不動尊 山門

目黄不動尊 永久寺



上記はあくまでも東京の五色不動であり、厳密には五色に関連する同様の伝説は各所に存在します。
なお五色であることについては、古代中国の「万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなる」という五行思想の影響があるとされています。

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江戸六地蔵【東都歳時記】ぼけ地蔵 瑞泰寺(ずいたいじ)

 瑞泰寺(ずいたいじ)は浄土宗のお寺です。
当初は天正17年(1589年)神田に桂芳院として創建され、元和8年(1622)に名称を瑞泰寺と改めました。
東都六地蔵霊場1番にもなっています。

 

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入り口に象がいるのがユニークですね。

 

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ぼけ地蔵?お祈りしたらぼけ防止になるのでしょうか?

 

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江戸六地蔵(東都歳時記)の第一番の銅造地蔵がありましたが、大正の関東大震災で破損し、第二次大戦の戦火によって焼失した為に現在は石造を代仏(壇陀地蔵)としています。

 

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【アクセス】
文京区向丘2-36-1


最寄り駅:南北線本駒込駅 徒歩1分