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お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

地蔵王菩薩像(中華義荘)

神奈川県のお地蔵さん 風変わりなお地蔵さん

以前記事でも紹介した地蔵王菩薩を見に横浜まで行ってきました
蔵王菩薩とはお地蔵さんの中国での呼び名であり、閻魔大王と同一視されていることから一風変わった姿のお地蔵さんが見れそうです

jizo-bosatsu.hatenablog.com

町中華街駅からアクセスしたのですが、実に遠かった・・
天候が悪い日などは素直にバスを利用した方が良さそうです
場所も住宅街にあって実に分かりづらいです(Google Maps必須かもしれません)

 

中華義荘は地元では南京墓地と呼ばれており、元々横浜外国人墓地に埋葬されていた華人、華僑が1873年に現在の地に移されたものである

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1892年には当時横浜に生活していた中国の商人たちの献金などにより、地蔵王廟という中庭を建物が取り囲む廟が建てられ、木造、黒漆塗、金泥仕上げに彩色された厨子に地蔵王菩薩坐像が安置されました
蔵王菩薩坐像は当時使用されていなかった脱活乾漆の技法を用いていることから、中国で製作されたものと考えられています
中国でも地蔵菩薩信仰は唐代7世紀ごろから始まり、唐末には民間の道教信仰と結びついて広まりました
清朝官人風の帽子をかぶっているのが特徴的な像です
また一般的に地蔵菩薩は服装は袈裟など質素なものが多いのに対して、金ピカで実に豪華な服で着飾っていますね

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蔵王廟の主材料は広州から船で運搬され、外壁や屋根材は横浜で調達したみたいです
現存する市内の近代建築物としては最古のものとのことなので一見の価値ありです

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横浜には山手にある外人墓地と中華義荘の他にも「横浜根岸外国人墓地」「英連邦戦死者墓地」があります

蔵王廟、地蔵王菩薩坐像及び厨子は、1990年に横浜市指定有形文化財に指定されました

【アクセス】
横浜市中区大芝台7
最寄り駅:JR根岸線 山手駅より徒歩20分
横浜駅から103系統で山元町2丁目下車 徒歩3分

 

お地蔵さんの見分け方

お地蔵さんについて

 

この記事が記念すべき?50記事目となります

今回は久々にコラムを書いてみようかと思います

 

お寺などにお地蔵さん探しに行くと「果たしてこの石仏はお地蔵さんなのか?」と悩むことがあります
以前に地蔵と銘打たれていても、実は違っていたりすることがあるということを記事にしたことがあります

jizo-bosatsu.hatenablog.com


僕自身も判断に悩むケースも多々あります
その場合はどういったことに注目するか、幾つかお地蔵さんの特徴をあげながら説明したいと思います

1.「錫杖(しゃくじょう)」と「如意宝珠」を持つ

 

錫杖とは遊行僧が携帯する道具(比丘十八物)の一つである杖
銅や鉄などで造られた頭部の輪形に遊環(ゆかん)が6個または12個通してあり、音が出る仕組みになっています
猛犬や野獣から身を守る護身用の武器であると同時に家人に来訪したことを知らせる役割もあります
長さは通常170cm前後であるとされています

如意宝珠とは仏教において霊験を表すとされる宝の珠のこと
一般的な形状は下部が球形、上部が山なりに湾曲して尖っています。

どちらも実際の地蔵菩薩像を見てもらうと分かりやすいでしょう

僕はまずこの二つの持ち物に着目します
しかし例外もあって制作年代が古い地蔵は錫杖は持っておりません(例:法隆寺地蔵菩薩立像,勝軍地蔵)

2.赤いよだれかけをしている

 

これは以前記事でも紹介しました

jizo-bosatsu.hatenablog.com


まずお地蔵さんの特徴としてこの赤いよだれかけを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
僕は①と②の条件を満たした段階でほぼお地蔵さん認定を出してしまいます

3.坊主頭である

 

仏像(如来像)には奈良の大仏を思い浮かべてもらえれば分かりやすいと思うが、螺髪と呼ばれる丸まった髪の毛は頭部にある

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対してお地蔵さんは基本的に坊主頭である
そして白毫(びゃくごう)と呼ばれる白く長い毛が眉間のやや上に丸まって生えている場合も多い
下記イラスト赤丸部分です

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4.服装は袈裟、派手な装飾具は身につけない

 

地蔵以外の菩薩(弥勒菩薩観音菩薩など)が冠、首飾りなどの装飾品を身につけているのに対して、お地蔵さんは1で紹介したの持ち物以外はほとんど身につけていない
また服装も袈裟など質素なものであることが多い
これはお地蔵さんが庶民的な菩薩であることと関係があるのかもしれませんね

1~4の条件を全て満たしていれば、まずそれはお地蔵さんだとみなして良いのではないでしょうか?

六地蔵、地蔵菩薩像(西有禅寺)

六地蔵 神奈川県のお地蔵さん

 

こちらは地蔵王廟に向かう途中で見つけた曹洞宗のお寺です

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西有禅寺と書かれていますが、西有寺(さいゆうじ)と略して呼ばれることが多いみたいです

西有寺は太田治兵衞が萬德寺を開山した勅特賜直心淨國禪師西有穆山禪師に当地を寄進
明治33年に萬德寺別院と称して創建、明治34年に中郡吾妻村二ノ宮光明山善光寺(二ノ宮大應寺第五世舜桐が寬永元年に創建)の寺籍を移して、西有穆山禪師を初世に仰いで西有寺と号して開山したものとされています
(引用:猫のあしあと

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こちらのお寺では六地蔵とちっちゃなお地蔵さんを見つけることができました

jizo-bosatsu.hatenablog.com

 

【アクセス】
横浜市中区大平町96
最寄り駅:JR根岸線 山手駅より徒歩13分、石川駅より徒歩14分

あごなし地蔵尊、咳(しわぶき)地蔵尊(広済寺)

風変わりなお地蔵さん 埼玉県で見つけたお地蔵さん

川越にはまだ風変わりなお地蔵さんがいます
以前の記事では川越さつまいも地蔵尊を紹介しましたが、広済寺という曹洞宗のお寺には虫歯や歯痛に霊験がある「あごなし地蔵尊そして咳きや喘息に効果があるとされている「咳(しわぶき)地蔵尊があります

jizo-bosatsu.hatenablog.com

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あごなし地蔵はその名の通り、あごがないという珍しいお地蔵さん

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咳(しわぶき)地蔵は地蔵と銘打っているものの、正確には石仏みたいです(もはやお地蔵さんの原型ないですもんね)

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しわぶきとは咳の古い言葉で、縄で縛って願かけをして願いが叶ったら縄を解いてお茶やお菓子などをお礼として供えます

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お地蔵さんのある広済寺は蔵造りの町並みのはずれにあり、ここまで来ると観光客の姿もかなり少なくなります
本堂は、寄棟造・桟瓦葺の風格ある建物となっています

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広済寺は天文17年(1548)に当時の川越城主・大道寺政繁が建立し、広庵芸長師が開山した曹洞宗のお寺です

地蔵の他にも門には天狗の羽うちわが刻まれています
これはかつて古木が生い茂っていたお寺の周辺の杉の老木に天狗が住んでおり、火事になると羽うちわを使って火を消してくれるという言い伝えがあるからなのだとか

【アクセス】
川越市喜多町5-1
最寄り駅:東武東上線・JR川越線 川越駅より徒歩25分、西武新宿線 本川越駅より徒歩18分

六地蔵(長喜院)

六地蔵 埼玉県で見つけたお地蔵さん

川越の蔵造りの街並みから脇道に入ったところにお寺を見つけました

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本堂へと続く石の道がとても情緒があって美しく、皆吸い込まれるかのようにお寺へと入っていました
長喜院という曹洞宗のお寺で、鎌倉時代後期(天文19年/1550)に創建されました
境内には苦行釈迦像という断食でやせ細ったお釈迦様の像があって、なかなかインパクトがあります

写真には撮ってこなかったので、像が見たい人はこちらのリンクからチェックしてみてください


周りには蓮池があって7月頃には美しいピンクの花を咲かせ見頃をむかえるみたいです
すぐ隣には商売繁盛に霊験のある「雪塚稲荷神社」があって、川越は本当に寺社仏閣の多い街だと思います

こちらで見つけたお地蔵さんは六地蔵です

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jizo-bosatsu.hatenablog.com


【アクセス】
埼玉県川越市幸町5-7
最寄り駅:東武東上線・JR川越線 川越駅より徒歩15分

将監地蔵尊、水子地蔵尊(蓮馨寺(れんけいじ))

埼玉県で見つけたお地蔵さん

川越駅から観光名所「蔵造りの街並み」へと向かう定番の観光ルートの途中に蓮馨寺という浄土宗のお寺を見つけました

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今となってはお寺を見つけると条件反射的にお地蔵さんの姿を探しに中に入ってしまいます
蓮馨寺は、天文18年(1549)連馨(武蔵国河越城主大道寺政繁の母)が、開基し、その甥である感誉存貞上人が開山したもの

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こちらは住職であった呑龍上人を祭る呑龍堂があって安産に効果があること、呑龍堂の外にあるおびんずる様(釈迦の高弟)が鎮座しており、触ると病気が治るとされており多数の人が訪れています

正しい触り方は、病気を治したいおびんずる様のところを撫で、その手で自分の同じところを撫でるとのこと
また妙善寺にもあった小江戸川越七福神めぐりのひとつ「福祿寿」が祀られています

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さて肝心のお地蔵さんは
将監地蔵尊という変わった名前のお地蔵さん

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川越城主であった松平伊豆守信綱候の重臣のひとり遊佐将監という地蔵菩薩信仰者がいました
将監の作った石地蔵は彼の没後100年経っても数々の神変(ふしぎ)を現したので、評判となって毎月3の付く縁日には、遠近の信者がお堂にあふれたのだとか
立て看板によるとお地蔵様を拝む人には、十福といって、十のご利益があるとのこと

女人泰産 身根具足 除衆病疾 寿命長遠
聡明智慧 財宝盈溢 衆人愛敬 穀米成熟
神明加護 証大菩提 (延命地蔵経)

ほかには水子地蔵尊も見つけました

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【アクセス】
埼玉県川越市連雀町7-1
最寄り駅:東武東上線・JR川越線 川越駅より徒歩10分

川越さつまいも地蔵尊(妙善寺)

六地蔵 埼玉県で見つけたお地蔵さん 風変わりなお地蔵さん

江戸六地蔵を巡り終え、ある種の達成感を感じていた日々もまた数日経つと「次はどこの地蔵を巡ろうか」という思いに駆られてしまう
お地蔵さんは無数に存在し、どこから巡っていこうか思案した結果

 

「一風変わったお地蔵さんから巡ってみようか」という考えに至った

 

今までも塩に埋もれて姿の見えない「塩かけ地蔵」やお地蔵さんの原型すらとどめていない「カンカン地蔵」など変わった地蔵を目にしてきた
探せばまだまだ風変わりな地蔵は存在するはずだ
この間読んだ文献によれば●●地蔵という地蔵の名が入った地蔵の種類は400種類もあるそうだ

jizo-bosatsu.hatenablog.com

 

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その第一弾は「川越さつまいも地蔵尊
その由来は焼き芋用のイモとして250年以上の歴史のある川越イモの関係者たちが「サツマイモを食べて健康になろう」という願いを込めて平成7年に9月に建てたとのこと
イモ地蔵というのは瀬戸内海に多く存在し、そちらはサツマイモが飢饉を救ったことから、そのサツマイモを伝えた先人の偉業を称えて建立したものだとか
10月13日のサツマイモの日には、妙善寺で「いも供養」と称してサツマイモに感謝し、美味しく頂いたサツマイモの供養をするというお祭りが行われているようです

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サツマイモを抱いた姿がユニークですね

ただこの妙善寺はさつまいも地蔵よりも小江戸川越七福神めぐりの第一番毘沙門天があることで有名みたいです

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妙善寺は寛永3年(1624年)に創建された天台宗のお寺です
創建時の本尊は薬師如来でしたが今は不動明王となっています

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お寺の入り口付近には六地蔵地蔵菩薩像を含む石仏が立っていました

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【アクセス】
埼玉県川越市菅原町9-6
最寄り駅:東武東上線・JR川越線 川越駅より徒歩6分