お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

伏見六地蔵(大善寺)

京の六地蔵巡り
ようやく3か所目のお寺で地蔵盆以外の日にお地蔵さんが公開(撮影可能)されているお寺に巡り合えました

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大善寺前の道標

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大善寺とは浄土宗のお寺です
山号、院号は法雲山浄妙院、本尊は阿弥陀如来

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慶雲2年(705)藤原鎌足の子、定慧によって創建され、六地蔵の名でも知られています
平安時代前期に天台宗に改宗したが、永禄年間(1558年~1570年)現在の浄土宗に再び改められた

お寺のある最寄り駅も「六地蔵

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これは大善寺が「六地蔵めぐりの根本道場」であり、六地蔵信仰の発祥地として、付近の地名由来になったからです

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地蔵堂(六角堂)

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こちらが地蔵菩薩立像(京六地蔵)木造、一木造、極彩色。

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東福門院徳川秀忠の娘)寄進の鐘楼、明正天皇の安産祈願の成就御礼として寄進されたものです

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本堂前にはミニサイズの六地蔵
六地蔵(地名)にある京六地蔵が祀られている大善寺(通称六地蔵)の中にあるミニ六地蔵(もう訳わかんないですね)笑

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三界萬霊塔の中のお地蔵さん

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鬼瓦も置かれてました

ちなみに次に来訪した常盤地蔵のある源光寺は悪天候のため早めに閉門されていて中にすら入れず

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桂地蔵のある地蔵寺も時間切れで行けませんでした
なかなか京六地蔵を一日で巡るというのは大変だということが分かりました

【アクセス】
伏見区桃山町西山24
JR・京阪六地蔵駅 徒歩8分
拝観時間:9:00~16:00

鳥羽地蔵(浄禅寺)

六地蔵もこれで3記事目となります

 

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浄禅寺は浄土宗西山禅林寺派のお寺で、山号は恵光山、寿永元年(1182)文覚(もんがく)上人の開基とされています

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正式名称は恋塚浄禅寺といい、これは境内に袈裟御前(けさごぜん)の首塚(恋塚)といわれる五輪石塔があることからである
本堂には本尊阿弥陀如来立像が安置、観音堂には11面観音立像が祀られている
1711年、火災により焼失したが天保年間(1830-1844)に再建

1158年、第77代後白河天皇の勅命により建てられた地蔵堂には六地蔵のひとつ鳥羽地蔵が安置されている

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なお地蔵堂と観音堂は近代(1880年代)に入ってから現在の地に移されたもので、旧地は現在地の北の街道筋にあったとされています

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地蔵盆の時期ではなかったので公開はされていませんでした

この鳥羽地蔵は当初、小幡の里に祀られていたが、保元年間(1156~59)に、都の出入口に当たるこの地に分祀されました

境内にはお地蔵さんを含む多数の石仏も確認できました

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【アクセス】
京都市南区上鳥羽岩ノ本町93
市バス18番久我石原町行 地蔵前下車
拝観時間:9:00~17:00

山科廻地蔵(徳林庵)

徳林庵は臨済宗南禅寺派のお寺で、仁明天皇第四之宮人康(しのみやさねやす)親王の末葉、南禅寺第260世雲英正怡(うんえいしょうい)禅師が先祖の人見親王を弔うために1550年に開創しました

山号は柳谷山、本尊は聖観世音菩薩
六地蔵のひとつ山科廻地蔵(山科地蔵、四ノ宮地蔵とも)が安置されている

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山科廻地蔵が安置されている六角堂
(8月22、23日以外は公開されていないようです)

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人康親王(第54代・仁明天皇の第4皇子、848年、四品、上総、常陸国の太守、弾正台の長官を歴任)・蝉丸(平安時代前期の歌人・音楽家)の供養塔のそばには石仏も

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蝉丸は百人一首「これやこの 行くも帰るも分かれては 知るも知らぬも逢坂の関」を詠んだことでも知られています

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こちらの六地蔵は二頭身でかわいらしい
琵琶を持ったお地蔵さんがいるのは(向かって一番右らしい)人康親王が琵琶の名手だということにちなんででしょうか

【アクセス】
京都市山科区四ノ宮泉水町16
京阪四ノ宮駅より徒歩5分、JR山科・地下鉄山科より徒歩10分
拝観時間:要確認