板橋区大山の大山福地蔵尊。
おふくさんと呼ばれる実在の人物を祀ったお地蔵さんです。
どのような経緯でお地蔵さんが建てられることになったのでしょうか?
【目次】
大山福地蔵尊とは
今から約150年前の文化文政の頃に、鎌倉街道(日大交差点付近)にいずれからかおふくさんという行者来りて街道筋の人々の難病苦行を癒し、大山宿の住民から大変に慕われておりました。
ついに大山に住み余生を衆生につくしましたので、後に地元大山の人々によりおふく地蔵としてまつられ、現在に至っております。
大山福地蔵尊奉賛会
御開帳 毎月3日13日23日
平成15年4月建立
以上
大山福地蔵尊 縁起より引用しました。
当時の鎌倉街道が人馬の往来が絶えず、人馬が亡くなる事もしばしばだったそうです。
街道を通りかかったお福さんが亡くなった人馬を手厚く葬ったところ、この姿を見た恩田家の祖先の方がお福さまをいたく尊敬し、亡くなられた後にお地蔵様としてお祀りをされたとのことです。
お福さんについてのこれ以上の詳しい情報は調べても分かりませんでした。
実在する人物をお地蔵さんとして祀ることは、たまにあります。
代表的なものとしては、たこ八郎地蔵やお七地蔵などがパっと思い浮かびます。
建立された当初は、川越街道の商店街入口付近にありましたが、その後ハッピーロード商店街中央付近の南側に移され、現在の位置に遷座したのは1953年(昭和28年)となります。
その後に本堂も改築されました。
お福さんの命日である8月13日には毎年朝10時から法要が行われ、参列者にはお菓子が振舞われるそうです。
また毎月3日、13日、23日には縁日として祠が開帳されます。
お地蔵さんのある通りは「福地蔵尊通り」と呼ばれています。
ハッピーロード商店街が川越街道に突き当たる手前に「大山福地蔵尊入口」という目印があります。
身洗い地蔵尊
隣には身洗い地蔵尊というお地蔵さんも
ハッピーロード商店街ではお福券なるものも
福地蔵最中なるお菓子も見つけました。
大山福地蔵尊へのアクセス
東京都板橋区大山町54-1