お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

愛全地蔵尊

地下鉄九段下駅から神保町方面へ歩いていると、愛全地蔵尊という名前のお地蔵さんを見つけました


名前の由来はどのようなもので、どうしてここに立っているのでしょうか?

愛全地蔵尊とは

愛全地蔵尊

地蔵祠の中に立っていた愛全地蔵尊
その足元にはお地蔵さんの説明書きがありました

 

舌代

此お地蔵様は、京都熊野郡久美浜町字古神谷の本願寺より、明治四十三の秋東洋幼稚園と東洋家政女学校の校長岸辺福雄先生がお寺に懇願の上譲り受け、当地に持って来られたのであります 
年々の供要は、湯島の霊雲寺の住職に依てお祭りを致し、毎日礼拝されました。
作者は不明ですが鎌倉時代のものと申されて居ります
大正十二年の大震災で十数個はこわれましたのをつぎ合わせました 岸辺先生はカバン地蔵と名付ましたが、誰云ふとなく身代り地蔵子育地蔵とか火消し地蔵と申されて居ります
区割整理の為当町でお守する事になり、大震災大東亜戦又は事故死その他各位の方々の霊をおまつりし、年々供要を兼ねお祭りをし、愛全地蔵と霊雲寺の和尚さんは名付て戴き、今度皇太子御成婚記念としお堂新築致したのであります

昭和三十四年四月吉日 愛全地蔵講

 

 

この銘板は、地蔵尊の上部に取り付けてある木製銘板の文面をそのまま写したものとのこと


カバン地蔵、身代わり地蔵、火消し地蔵など色んな別称があるお地蔵さんなのですね
愛全地蔵尊と呼ばれているのは、目の前にある愛全公園にちなんでのことなのでしょうか?

愛全地蔵尊と地蔵祠

動画がYoutubeにアップされていました

youtu.be

愛全地蔵尊祭礼

周辺の町内会の人たちと湯島霊雲寺住職により愛全地蔵尊祭礼が行われているみたいです
祭礼ではご先祖様のご供養と、衆生安楽祈願を厳粛に営まれます

愛全地蔵尊へのアクセス

千代田区神田神保町2-10-10