以前に縄でしばられたお地蔵さんを紹介しました
しかし都内にはまだ縄でしばられたお地蔵さんがあると聞いて行ってきました
願行寺は浄土宗のお寺で即成山光明院と号します。
観譽祐祟日祐上人によって寛正3年(1462)に創建されました。
山号 | 即成山 |
院号 | 光明院 |
寺号 | 願行寺 |
宗派 | 浄土宗 |
本尊 | 阿弥陀三尊 |
創建 | 寛正3年(1462) |
開基 | 観譽祐祟日祐上人 |
地蔵 | しばり地蔵 |
その他 |
開山はそれより約10年後、観誉祐祟上人が当時品川の海辺にあった草庵を今の場所に移して一宇を建立したことによります
また文京区向丘にある同名のお寺は、このお寺の諦譽上人東流和尚がしばしば江戸城に呼ばれたことから、馬喰町に地所を拝領し建立したものです
山門
本堂
法界堂(永代供養堂)
そしてありましたしばられたお地蔵さん
不気味なのが背後に並べられている首、そしてお地蔵さん自体にも首から上がありません
(首っぽいのは置かれていましたが・・)
なぜお地蔵さんに首がなく、何体もの首が並べられているのでしょうか?
それは近くの看板に書かれていました
新編武蔵風土記の巻54の「願行寺」の項には「里人しばり地蔵という。病を祈るもの縄にてしばれは験あり、十夜に至りて和尚縄を解く、其の後しばり初むと云う」とある
地蔵尊は我が身を縛られることで病や災難に苦しむ者の身代わりとなり、その苦しみを引き受けてくださるのである。
いつの頃かお首を一つそっと持ち帰り毎日お祈りをして、願が叶ったらお首を二つにしてお返しするなどの願の掛け方も行われるようになった
・・さすがに首を持ち帰る勇気はありませんでした
今まで数多くのお地蔵さんを見てきましたが、祈願者がお地蔵さんの顔をすげ替えるというパターンは初めてです