久々に多数の石仏のあるお寺に巡り合いました。
もちろんお地蔵さんもたくさん見つけることができました。
目黒駅西口から徒歩約3分、行人坂という急な坂の中腹にある「大圓寺」です。
目の前には「ホリプロ」もありました。
【目次】
大圓寺の基本情報
大圓寺は天台宗のお寺で、寛永元年(1624)出羽湯殿山の修験僧大海法印が大日如来を本尊として開山しました。
山号は松林山、本尊は釈迦如来。
明和9年(1772)寺から発火、江戸三大火事の一つになる行人坂火事である。
再興されたのは幕末の1848年(嘉永元年)になってからのこと、五百羅漢の石像はこの火事による犠牲者の供養のためにつくられたものである。
明治に入り隣接した明王院がこの寺に統合された。
山門
本堂
如来堂
如来堂の中には「生身の釈迦如来」が安置されているのだとか。
当ブログでは生身のお地蔵さんを記事にしたことがありますが、生身の如来様もいらっしゃるのですね。
薬師如来
体の悪い部分に金箔を貼って「オンコロコロ センダリ マトウギソワカ」と唱えて祈願すれば治癒するのだとか。
大円寺石仏群
釈迦三尊像を中心に、十大弟子像、十六羅漢、491基の五百羅漢像が安置。
その数の多さには圧倒されてしまいます。
七福神像
道祖神
観世音菩薩
庚申塔
とろけ地蔵
江戸時代に品川沖で漁師の網にかかって捕らえられました。
「悩みをとろけさせ、解消してくれる」ということが名前の由来です。
高円寺にある西照禅寺というお寺にも、とろけ地蔵という通称のお地蔵さんがいます。
大圓寺のその他のお地蔵さん
身代わり地蔵
六地蔵
お七地蔵
大圓寺は吉三(きちざ)ゆかりのお寺でもあります。
吉三とは歌舞伎や芝居などで知られる八百屋お七が恋した寺小姓のことです。
吉三に逢いたいあまり自宅に火を放ってしまったお七は、放火の罪で火刑に処されてしまいます。
お七の処刑後、出家した吉三は西運と名を改め、目黒の明王院に入るとお七の菩提を弔うために、浅草観音までの往復10里の道のりを念仏を唱えながら通うという一万日の行を発願。
27年5か月をかけてこれを成し遂げた夜に西運の夢枕にお七が現れます。
その時の姿を現したのが大圓寺の阿弥陀堂の中に阿弥陀三尊と共に安置されているお七地蔵なのです。
阿弥陀堂
ちなみにお七のお墓は文京区にある円乗寺に、お七の苦しみを代受苦としてその身に受けているほうろく地蔵は文京区の大円寺にあります。
吉三が造った橋の石材もありました。
隣接するホテル雅叙園には、お七の井戸もありました。
この井戸はお七が恋焦がれた西運が念仏行に出かける前にお七の菩提を念じながら水垢離をとったとされることからお七の井戸と呼ばれています。
大圓寺へのアクセス
目黒区下目黒1-8-5
最寄り駅:JR線 目黒駅
この記事が面白いと思ったらクリックお願いします。
↓ ↓ ↓ ↓