後楽園駅に近い文京区にある「源覚寺」は浄土宗のお寺で、寛永元年(1624年)、定誉随波上人により開創されました
現在までの間に明暦の大火など4度の火災、そして太平洋戦争の東京大空襲の際にも本堂への延焼は免れました
※老朽化が進んだ為、現在の本堂は1979年に再建されたものです
塩地蔵目当てで訪れたお寺ですが、有名なのはこんにゃく閻魔
門前一帯「えんま通り商店街」やえんまさまにちなんだお店があるなど、まさに閻魔様推しです
閻魔大王と言えば、以前お地蔵さんと同一人物という記事を書きました
となると、こんにゃく閻魔イコールこんにゃく地蔵ともいえる訳で俄然注目しなければいけない気になってきます
山門を入って正面にあるのが閻魔堂
中には閻魔様がいらっしゃいました
ところでどうしてこんにゃく閻魔とよばれているのでしょう?
公式サイトにはこのような記述があります
宝暦年代のころ(1751年?1764年)、眼病を患った老婆が閻魔大王に21日間の祈願を行ったところ、夢の中に大王が現れ「願掛けの満願成就の暁には、私の両目の内、ひとつを貴方に差し上げよう」と言われたそうです。
満願の日に、老婆の目は治りました。
以来、大王の右目は盲目となりました。
老婆は感謝のしるしとして好物の「こんにゃく」を断ち、それを供えつづけたということです。
閻魔さまの右目部分は割れて黄色く濁っているのはこういった理由があるからです
お参りに来た人がお供えしたこんにゃくがたくたんありました
夏目漱石の「こころ」や樋口一葉の「にごりえ」など文学作品にも登場する有名な閻魔様なのです
さてこちらがお目当ての塩地蔵
この塩を体の悪い部分につけてお祈りすると、その部分が治癒するといわれています
隣にはお地蔵さんが良く持っている錫杖も置いてあり、こちらを治したい部分に当ててお祈りしても良いみたいです
かつて太平洋戦争でサイパンの南洋寺に送られ、平和のシンボルとされている「汎太平洋の鐘」
「南洋群島物故者慰霊像」
(第二次世界大戦でサイパンなど南洋群島で犠牲になった人たちを追悼する菩薩像)