お地蔵さんブログ

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江戸六地蔵【東都歳時記】六地蔵(浄光寺)

江戸六地蔵には以前紹介した地蔵坊正元発願のものの他に空無上人の勧化により開眼された東都歳時記によるものがあります

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しかし後者は現存する江戸六地蔵は、わずかに浄光寺と千駄木専念寺を残すのみ
今回は浄光寺の江戸六地蔵を紹介したいと思います

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山門をくぐると左手に鎮座しているのが高さ一丈(約3メートル)の銅造地蔵菩薩

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銅造泥塑の仏像造りに秀でた下谷心行寺二世空無上人の権化によって元禄4年(1691)に開眼されました
地蔵坊正元発願のものの像高はいずれも270cm前後ということを考えると、比較すれば少し小ぶりだという印象は否めません

浄光寺は真言宗豊山派寺院で創建年代は不詳

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しかし諏方神社の別当寺であったため、同時期の元久2年(1202)前後の創建と推定されます
境内からの雪見が有名なことから別名「雪見寺」とも呼ばれていました

元文2年(1737)八代将軍童宗が鷹狩りに立ち寄り、それ以後禦膳所となりました。境内には「将軍腰かけの石」があるそうです(見つけることはできませんでした)
他にも六地蔵などを見つけることができました

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【アクセス】
荒川区西日暮里3-4-3
JR日暮里駅徒歩8分