江戸六地蔵(代仏)
本来の江戸六地蔵の六番目は江東区にある永代寺にあるものであるが、明治元年の廃仏毀釈で寺と共に取り壊されてしまいました。
その代りの地蔵として明治39年日露戦争の戦没者を弔うため建てられたものである。
ゆえに浄名院の代仏を江戸六地蔵と冠することには賛否あるようです。
八万四千体地蔵
浄名院のある八万四千体地蔵は、その数の多さに圧倒されてしまいました。
大阪生まれの妙運和尚は25歳の時に地蔵信仰を得て、明治12年に1000体の地蔵菩薩像を建立。
明治18年に地蔵山総本尊を建てると各地から多数の信者が寄進することによってその数はさらに増え続けているとのこと。
八万四千体地蔵とはいうものの実際の数は84000体ではなく、「たくさんの」という意味で名づけられている模様。
整然と同じサイズの地蔵が並んでいる景観に圧倒されてしまいます。
欠けていたり朽ちている地蔵が多いというのも歴史を感じさせます。
「石仏散歩」というブログによると、84000体地蔵はこの場所のみならず、他のお寺にも存在するとのこと。
例えば以前、西巣鴨の善養寺記事内で紹介したこの画像の地蔵が実は84000体地蔵だということは知りませんでした。
同じブログ内の記事によると各地蔵には番号が記載してあり、浄名院にある台帳で管理してあるとのこと。
総本尊堂
総本尊堂には84000体の地蔵の代表となるお地蔵さんが鎮座していました。
寺号標
山門
地蔵のある浄名院は寛永6年(1666年)に創建された天台宗のお寺です。
六地蔵巡りというのぼりがあるので、この場所で江戸六地蔵を巡る代替行為ができるということでしょうか。
浄名院で見つけたその他のお地蔵さん
へちま地蔵尊
こちらは江戸六地蔵よりも一般的には有名なへちま地蔵尊。
旧8月15日の「へちま供養」の際には全国からせきやぜんそくで悩む人が訪れるのだとか。
あらい地蔵
厄除けにご利益があるというあらい地蔵尊。
訪れた当時、後厄だった私はゴシゴシと洗い清めました。
交通安全地蔵尊
めぐみ地蔵
閻魔地蔵
閻魔大王とお地蔵さんが同一のものであるという衝撃の事実は、以前当ブログで紹介済です。
震災慰霊地蔵尊
お導き地蔵
三井財閥地蔵尊
石板に彫られた(線刻)のお地蔵さん、かなりレアです。
浄名院の御朱印
さすがはお地蔵さんで有名な浄名院。
お地蔵さんの御朱印だけで3種類もありました。
浄名院へのアクセス
台東区上野桜木2-6-4
JR鶯谷駅北口出口から徒歩約7分
JR日暮里駅南口出口から徒歩約11分
千代田線根津駅1出口から徒歩約12分
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