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お地蔵さんブログ

お地蔵さんの写真や解説などを記しています

マンガ地蔵、道標地蔵尊(金剛院)

 

小学校の頃の夢は漫画家でした
図工の成績は人並みだったくせに、一人前にGペンやらケント紙などプロの漫画家が使うような道具を揃えて、マンガの真似事してた若き頃
最も影響を受けたマンガはまんが道
漫画家を目指す藤子不二雄の自伝的長編青春漫画で、数々の有名漫画家を輩出したトキワ荘がその舞台となっている
そのトキワ荘のあった街「椎名町」にてトキワ荘協働プロジェクトの一環としてマンガ地蔵がつくられたと知って「これは行かねば!!」と思い駆け参じました

西武池袋線 椎名町駅北口目の前にある真言宗のお寺「金剛院」にその地蔵があります

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漫画原点の街を伝えながら、様々なクリエイティブの領域で活躍される方々と、マンガ・アート・文化・歴史・地域の活性化を図るために点と点が線となり、面になる「縁から円」につながることを象徴しているのだとか

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漫画と地蔵のコラボとなっていることは、錫杖の代わりにGペンを持っていたり、衣の柄に漫画を描くときの擬音や吹き出しがあることからも分かります

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またマンガ地蔵は「なで仏」として想像の力を授かるというご利益もあるそうです
創発としまの小林俊史さん監修のもとトキワ荘協働プロジェクトメンバーの一之瀬光太郎さんと斎藤基貴さんにデザインされたもので、トキワ荘の方角を向いて立っています

マンガ地蔵だけでなく、お地蔵さんっぽい石仏を何体も見つけることができました

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マンガ地蔵と書かれた御朱印、貴重なのでもらっておきました

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道標地蔵尊というお地蔵さんも発見

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こちらは寛政8年(1796年)8月24日に道標(みちしるべ)をかねて造立されました
台石には「念仏供養」、その左右には、「北・下坂橋道、南・ほりの内道」という文字がきざまれています。ほりの内というのは杉並区堀ノ内のことです。
江戸時代には、宿場町としてさかえた中山道の板橋仲宿方面、またやくよけお祖師さまの堀ノ内妙法寺へ参拝する人の道しるべになっていて、南北に伸びる道があったことを教えてくれています。
またこの御仏体の一部は江戸城築城の際に使われた石が一部使われているそうです

椎名町ではトキワ荘ゆかりの地巡りもしました
その際に見つけたお地蔵さんはまた後日紹介しますね

【アクセス】
豊島区長崎1-9-2
最寄り駅:西武池袋線 椎名町駅より徒歩1分

地蔵王菩薩像(中華義荘)

以前記事でも紹介した地蔵王菩薩を見に横浜まで行ってきました
蔵王菩薩とはお地蔵さんの中国での呼び名であり、閻魔大王と同一視されていることから一風変わった姿のお地蔵さんが見れそうです

jizo-bosatsu.hatenablog.com

町中華街駅からアクセスしたのですが、実に遠かった・・
天候が悪い日などは素直にバスを利用した方が良さそうです
場所も住宅街にあって実に分かりづらいです(Google Maps必須かもしれません)

 

中華義荘は地元では南京墓地と呼ばれており、元々横浜外国人墓地に埋葬されていた華人、華僑が1873年に現在の地に移されたものである

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1892年には当時横浜に生活していた中国の商人たちの献金などにより、地蔵王廟という中庭を建物が取り囲む廟が建てられ、木造、黒漆塗、金泥仕上げに彩色された厨子に地蔵王菩薩坐像が安置されました
蔵王菩薩坐像は当時使用されていなかった脱活乾漆の技法を用いていることから、中国で製作されたものと考えられています
中国でも地蔵菩薩信仰は唐代7世紀ごろから始まり、唐末には民間の道教信仰と結びついて広まりました
清朝官人風の帽子をかぶっているのが特徴的な像です
また一般的に地蔵菩薩は服装は袈裟など質素なものが多いのに対して、金ピカで実に豪華な服で着飾っていますね

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蔵王廟の主材料は広州から船で運搬され、外壁や屋根材は横浜で調達したみたいです
現存する市内の近代建築物としては最古のものとのことなので一見の価値ありです

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横浜には山手にある外人墓地と中華義荘の他にも「横浜根岸外国人墓地」「英連邦戦死者墓地」があります

蔵王廟、地蔵王菩薩坐像及び厨子は、1990年に横浜市指定有形文化財に指定されました

【アクセス】
横浜市中区大芝台7
最寄り駅:JR根岸線 山手駅より徒歩20分
横浜駅から103系統で山元町2丁目下車 徒歩3分

 

お地蔵さんの見分け方

 

この記事が記念すべき?50記事目となります

今回は久々にコラムを書いてみようかと思います

 

お寺などにお地蔵さん探しに行くと「果たしてこの石仏はお地蔵さんなのか?」と悩むことがあります
以前に地蔵と銘打たれていても、実は違っていたりすることがあるということを記事にしたことがあります

jizo-bosatsu.hatenablog.com


僕自身も判断に悩むケースも多々あります
その場合はどういったことに注目するか、幾つかお地蔵さんの特徴をあげながら説明したいと思います

1.「錫杖(しゃくじょう)」と「如意宝珠」を持つ

 

錫杖とは遊行僧が携帯する道具(比丘十八物)の一つである杖
銅や鉄などで造られた頭部の輪形に遊環(ゆかん)が6個または12個通してあり、音が出る仕組みになっています
猛犬や野獣から身を守る護身用の武器であると同時に家人に来訪したことを知らせる役割もあります
長さは通常170cm前後であるとされています

如意宝珠とは仏教において霊験を表すとされる宝の珠のこと
一般的な形状は下部が球形、上部が山なりに湾曲して尖っています。

どちらも実際の地蔵菩薩像を見てもらうと分かりやすいでしょう

僕はまずこの二つの持ち物に着目します
しかし例外もあって制作年代が古い地蔵は錫杖は持っておりません(例:法隆寺地蔵菩薩立像,勝軍地蔵)

2.赤いよだれかけをしている

 

これは以前記事でも紹介しました

jizo-bosatsu.hatenablog.com


まずお地蔵さんの特徴としてこの赤いよだれかけを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
僕は①と②の条件を満たした段階でほぼお地蔵さん認定を出してしまいます

3.坊主頭である

 

仏像(如来像)には奈良の大仏を思い浮かべてもらえれば分かりやすいと思うが、螺髪と呼ばれる丸まった髪の毛は頭部にある

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対してお地蔵さんは基本的に坊主頭である
そして白毫(びゃくごう)と呼ばれる白く長い毛が眉間のやや上に丸まって生えている場合も多い
下記イラスト赤丸部分です

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4.服装は袈裟、派手な装飾具は身につけない

 

地蔵以外の菩薩(弥勒菩薩観音菩薩など)が冠、首飾りなどの装飾品を身につけているのに対して、お地蔵さんは1で紹介したの持ち物以外はほとんど身につけていない
また服装も袈裟など質素なものであることが多い
これはお地蔵さんが庶民的な菩薩であることと関係があるのかもしれませんね

1~4の条件を全て満たしていれば、まずそれはお地蔵さんだとみなして良いのではないでしょうか?

六地蔵、地蔵菩薩像(西有禅寺)

 

こちらは地蔵王廟に向かう途中で見つけた曹洞宗のお寺です

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西有禅寺と書かれていますが、西有寺(さいゆうじ)と略して呼ばれることが多いみたいです

西有寺は太田治兵衞が萬德寺を開山した勅特賜直心淨國禪師西有穆山禪師に当地を寄進
明治33年に萬德寺別院と称して創建、明治34年に中郡吾妻村二ノ宮光明山善光寺(二ノ宮大應寺第五世舜桐が寬永元年に創建)の寺籍を移して、西有穆山禪師を初世に仰いで西有寺と号して開山したものとされています
(引用:猫のあしあと

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こちらのお寺では六地蔵とちっちゃなお地蔵さんを見つけることができました

jizo-bosatsu.hatenablog.com

 

【アクセス】
横浜市中区大平町96
最寄り駅:JR根岸線 山手駅より徒歩13分、石川駅より徒歩14分

あごなし地蔵尊、咳(しわぶき)地蔵尊(広済寺)

川越にはまだ風変わりなお地蔵さんがいます
以前の記事では川越さつまいも地蔵尊を紹介しましたが、広済寺という曹洞宗のお寺には虫歯や歯痛に霊験がある「あごなし地蔵尊そして咳きや喘息に効果があるとされている「咳(しわぶき)地蔵尊があります

jizo-bosatsu.hatenablog.com

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あごなし地蔵はその名の通り、あごがないという珍しいお地蔵さん

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咳(しわぶき)地蔵は地蔵と銘打っているものの、正確には石仏みたいです(もはやお地蔵さんの原型ないですもんね)

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しわぶきとは咳の古い言葉で、縄で縛って願かけをして願いが叶ったら縄を解いてお茶やお菓子などをお礼として供えます

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お地蔵さんのある広済寺は蔵造りの町並みのはずれにあり、ここまで来ると観光客の姿もかなり少なくなります
本堂は、寄棟造・桟瓦葺の風格ある建物となっています

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広済寺は天文17年(1548)に当時の川越城主・大道寺政繁が建立し、広庵芸長師が開山した曹洞宗のお寺です

地蔵の他にも門には天狗の羽うちわが刻まれています
これはかつて古木が生い茂っていたお寺の周辺の杉の老木に天狗が住んでおり、火事になると羽うちわを使って火を消してくれるという言い伝えがあるからなのだとか

【アクセス】
川越市喜多町5-1
最寄り駅:東武東上線・JR川越線 川越駅より徒歩25分、西武新宿線 本川越駅より徒歩18分

六地蔵(長喜院)

川越の蔵造りの街並みから脇道に入ったところにお寺を見つけました

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本堂へと続く石の道がとても情緒があって美しく、皆吸い込まれるかのようにお寺へと入っていました
長喜院という曹洞宗のお寺で、鎌倉時代後期(天文19年/1550)に創建されました
境内には苦行釈迦像という断食でやせ細ったお釈迦様の像があって、なかなかインパクトがあります

写真には撮ってこなかったので、像が見たい人はこちらのリンクからチェックしてみてください


周りには蓮池があって7月頃には美しいピンクの花を咲かせ見頃をむかえるみたいです
すぐ隣には商売繁盛に霊験のある「雪塚稲荷神社」があって、川越は本当に寺社仏閣の多い街だと思います

こちらで見つけたお地蔵さんは六地蔵です

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jizo-bosatsu.hatenablog.com


【アクセス】
埼玉県川越市幸町5-7
最寄り駅:東武東上線・JR川越線 川越駅より徒歩15分

将監地蔵尊、水子地蔵尊(蓮馨寺(れんけいじ))

川越駅から観光名所「蔵造りの街並み」へと向かう定番の観光ルートの途中に蓮馨寺という浄土宗のお寺を見つけました

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今となってはお寺を見つけると条件反射的にお地蔵さんの姿を探しに中に入ってしまいます
蓮馨寺は、天文18年(1549)連馨(武蔵国河越城主大道寺政繁の母)が、開基し、その甥である感誉存貞上人が開山したもの

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こちらは住職であった呑龍上人を祭る呑龍堂があって安産に効果があること、呑龍堂の外にあるおびんずる様(釈迦の高弟)が鎮座しており、触ると病気が治るとされており多数の人が訪れています

正しい触り方は、病気を治したいおびんずる様のところを撫で、その手で自分の同じところを撫でるとのこと
また妙善寺にもあった小江戸川越七福神めぐりのひとつ「福祿寿」が祀られています

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さて肝心のお地蔵さんは
将監地蔵尊という変わった名前のお地蔵さん

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川越城主であった松平伊豆守信綱候の重臣のひとり遊佐将監という地蔵菩薩信仰者がいました
将監の作った石地蔵は彼の没後100年経っても数々の神変(ふしぎ)を現したので、評判となって毎月3の付く縁日には、遠近の信者がお堂にあふれたのだとか
立て看板によるとお地蔵様を拝む人には、十福といって、十のご利益があるとのこと

女人泰産 身根具足 除衆病疾 寿命長遠
聡明智慧 財宝盈溢 衆人愛敬 穀米成熟
神明加護 証大菩提 (延命地蔵経)

ほかには水子地蔵尊も見つけました

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【アクセス】
埼玉県川越市連雀町7-1
最寄り駅:東武東上線・JR川越線 川越駅より徒歩10分